第二十三章20 【アンサー・クリエイト/第10席戦5】20/【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】対301名20
【フェアリア】がやんわりと【カイシー・グローリー】に降参を促す。
【カイシー・グローリー】は、
「見くびらないでももらおうか。
この【カイシー・グローリー】にも意地と言うものがある。
このまま、やられる訳にはいかない。
行かないのだよ。
攻めて一太刀。
それだけでも味わってもらわないとこちらのメンツが立たん。
だが、これだけは謝罪させてもらおう。
弱者だと侮った事。
私の不徳の致す所だった。
弱者はむしろこちらの方だった。
何という戦闘力。
何という、総合力だ。
素直にそれを認めよう。
だが、こちらにも意地がある。
【万稀夜行】と言ったな。
こちらも総攻撃をさせてもらう。
【クァシン・デミグローリー】、
【ヤーイー・デミグローリー】、
【マーチュエ・デミグローリー】、
【モンファ・デミグローリー】、
力を貸せ。
我らの全てを賭けて総攻撃を行う。
思いつくだけの【世界観】、全てを展開させろ。
小細工は一切使わん。
力と力の勝負だ」
と言って、発想できる全てを実現化させた。
だが、現実は非情である。
【カイシー・グローリー】と【レベル3】4名の意地は、【万稀夜行】以上の力を持って蹂躙される事になる。
【フェアリア】は、【芳一】の考えた【よそもの】のオマージュも再現して見せたのだ。
全く同じと言う訳ではないが、複数のオリジナルの【神話】の世界を行ったり来たりする【神話】体験型ストーリー【日曜日】を展開させた。
そこに登場する、【神話】の1つは、【対消滅】を起こさせる【対存在】。
【ドッペルゲンガー】の様に見たら死ぬと言う事にも近いと言える。
それが顕現したら対象者の【負け】が同時に確定するという【出逢うべからずの何か】を【カイシー・グローリー】と4名の【レベル3】に対応した【存在】を顕現させて見せた。
それが出現した瞬間、【カイシー・グローリー】達は地面とキスをする事になった。
彼女達は何が起こったかさえ理解できない。
ただ、負けたと言う事実を【出逢うべからずの何か】の顕現と共に押しつけられた。
この瞬間、【フェアリア】の勝利が確定となる。
なんと、たった2撃。
たったの2発で、【フェアリア】は、【カイシー・グローリー】率いる301名を倒して見せたのだ。
正に圧巻。
圧倒的な力を示したのだ。
見た目は酷く頼りないが底知れない力を示した。
それが、【フェアリア・トゥルーヴェリティリア】と言う女性なのである。
【カイシー・グローリー】達は彼女の本当の実力さえ引き出せなかった。
それだけの実力差があったのだ。
これで12勝。
後は、【芳一】が702名を倒せば、【芳一チーム】の勝利が確定する。




