表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
5章 ヴィンツェルト学院入学

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/106

80.レイア…あなたは一体…

 ダンジョン探索授業はもうすぐ終盤に差し掛かっていた。

 ティオとアギトがダンジョンから出てきてから、テレシーとラウラ、ミーシアとガレオのそれぞれのペアもゴールしていた。秘宝は持ってこれたかはともかく…。


 いよいよ私とレイアの番になった。


 緊張しているけど、私達はダンジョンに入った。




 正直言って緊張する。


 あの時のパーティーでちょっとしかレイア(この子)と話した事無いから…。


 でも、さっきも思ったけどこの子っていつも暗い感じね…。

 それに、日焼けが嫌なのか、明るいうちに外にいる時は日傘をさしていたし…。


「その傘、綺麗だね…?」


「テイズ様から貰った物なので私にとっては大切な物でもあります」


 テイズ王子から…

 そういえばこの子王子様の専属メイドだったわね。


 私はちょっとだけだけど警戒が解けたような気分がした。

 なんかスッキリしたようにも思えた。



 ダンジョンの中を歩いていると、小さな魔獣が現れた。


「ひぃ!?」(怯えちゃだめだ!今まで教わった事を生かさないと!)


 私は(フレア)の魔法を放とうとしていた。

 でもその時だった。


「え!?」


 レイアが、手から黒い剣を出して魔獣を一掃させた。


 びっくりして腰が抜けそうになったけど、レイアは何も言わずに先行って私も後を追う形で歩いて行った。



 秘宝がある広い場所についた。

 秘宝の前にはおおきた鎧の守り人がいた。


 でも、その守り人もレイアが一瞬でさっきと同じ剣で倒しちゃった。


「レイア…あなたは一体…」


「…では、行きましょうか…」


 その一言だけを残して、後は何も会話せずにレイアと私はダンジョンから出た。




「では、これにて疑似(ダミー)ダンジョンの探索授業を終了とする」


 無事に何とか全員の探索は終わった。

 秘宝を無事に持ってこれたのはわずか数人だけだったけど、「これも冒険者のお仕事なんだね!」と心から思った。

 前に私の家庭教師をしてくれたヴィスト先生とピノン先生もこういう仕事してしたのかな…。

 そう思っていた私。


 私達はそれぞれの教室に戻って…。


「え!?」


 それから私はどうなったのか分からなくなった・・・。



「え?」


 気が付くを私は誰もいない教室にいて、椅子に座ったまま拘束されていた。

 何が何だか分からなかった。


「ちょっと、これってどういう…?」


「目が覚めたかい?」


「え!?」


 聞き覚えのある声がした。

 振り向くとそこには…


「て、テイズ王子!?」


 テイズ王子がいた。

 しかも、不気味な微笑みを浮かべながら…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ