66.ここは天国ですか!?
早速学院での初授業が始まろうとしていた。
ロイス先生から教わる最初の授業は"学校案内"だった。
「じゃあ、みんな!列を崩さずに進んでね~!」
ロイス先生の言う事を聞いて私達生徒は校内を見学していった。
まず案内されたのは食堂だった。
寮の食堂よりすごく広かった。
それに、腕のいい料理人が料理を提供してくれるからティオは既に涎が垂れていた。
続いて向かったのは、生物学にまつわる事を学ぶ教室。
色んな物があってちょっと怖かった。
その後に向かったのは、ギルドベースと呼ばれる場所だった。
「ここでは、授業として生徒であるみんながこの都市の人達から寄せられた依頼に関する事をしてもらう場、それに関してはまた別の日に説明するね!」
ギルドベースを後にした私たちだったけど、私は少し気になってはいた。
次に向かった場所は私は完全に度肝を抜いてしまっていた。
なぜなら、なんと、そこは私より年下の子がたくさんいる場所だったから。
「ここは幼年部、初等部の校舎、まれに授業や依頼の一環でこの子達との交友会もあるよ!」
ロイス先生のその言葉を聞いた私は眼を輝かせた。
「ここは天国ですか!?」
「な、なんでそんな?」
「ああ先生、安心してください!リタは普通に年下相手に遊んだりするのが好きなだけなんで…」
「あはは…まあでも、喜んでくれて良いか…」
アギトのささやかなツッコミやロイス先生の苦笑いが聞こえたけど、私はその交友会が待ち遠しく感じた。
そして改めて私は思った。
(この学院に入ってよかった~!)
そして、そうこうしているうちに、案内は終わってしまった。
「という訳で今日はここまで!明日からは正式な授業があるから、明日も頑張ろうね!」
「「は~い!」」
こうして、私達の学校案内は終わった。
でもやっぱり交友会が待ち遠しい!!