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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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127/128

124.決まりですね!

 泣いていた女の子を家に連れて帰ってきた僕。

 勿論お使いは済ませている。


 そして、家に着くと…


「あれ?ここって?」


 女の子は何か知っているかのような表情をしていて、そこで中に入れるとお姉ちゃんが出迎えてくれた。


「あ、ティオおかえり…アリアも…」


「あ、お姉ちゃんこの子…」


「リタお姉様ぁ!」


「え!?」


「うわ!イデア?」


「え?お姉ちゃん、この子は?」


 女の子はお姉ちゃんを見た途端に急に笑顔で抱き付いて来た。



 そして、お姉ちゃんから話を聞くと、この子の名前は"イデア・ハーミオン"。10歳。


 お義母様の妹の娘さんで、お姉ちゃん達にとっては所謂"従妹"にあたる子。

 さらには、隣の州にある領地『ハーミオン領』の領主の娘さんでもあるらしい…

 つまり、この子も()()って事!?


「ごめんね、前もって言っておけばよかったね…」


「いいよ…え~っと改めて初めましてだね…イデア…ちゃん…」(つまり、僕にとっても()()って事だから、ちゃんと挨拶しないとね…)


 とりあえず僕もイデアちゃんに挨拶してみたけど…


「あなた、さっきからなんですの!?お姉様に馴れ馴れしい!」


「ええ~!!」


 鋭い目つきで僕を睨みつけてきた。


「さっき聞きましたが、いくら義弟とはいえお姉様に汚らわしい手で触らないでください!竜人(リューマン)の分際で!」


「そこまで言う!?」


 完全に悪口を言われた僕は泣きそうになってしまっていた…

 でも…


「こら、イデア!」


「はい!?」


「ティオにそんな事言っちゃだめ!確かに私もイデアにティオの事言っていなかったのも悪かったし、アリアは最近家に迎えたから…それに、イデアもさっきティオに助けられたでしょ?」


「それはそうですが…でも、お姉様の知人だと知ってたら拒否してましたし!」


「知人じゃなくて義弟(おとうと)ね…」


 僕はイデアを見て思った。

 とっても頑固な子だけど、お姉ちゃんの事がすごく大好きなんだなって事が…


 少しだけど、僕と同じな気がしてきた。



 とりあえず、団らんとして夕食の時間になった。

 もちろんハーミオン一家も一緒に。


 嬉しそうな顔をしてイデアがみんなに言った。


「え?本当に?」


「はい!私、今年の聖女祭(ディアナさい)の"聖女"に選ばれました!」


 サイガ義兄さんが僕に教えくれた。


 ーー聖女祭(ディアナさい)


 毎年、『フル』と呼ばれる国にある教団『リフェル教』。そのリフェル教が崇める神『エリシオン』によって選ばれた15歳未満の少女が()()を受けて一年間()()としての役割を果たす。

 聖女には世界の平和の象徴となる義務があり、加護を受けた聖女は1年間フルで暮らしその役割を全うする。

 聖女に選ばれる事はとっても名誉ある事らしく、イデアはすごく喜んでいた。


「でも、加護ってどんなものなんですか?」


「いろいろあるけど、中には『病に侵された人を完全に癒す』『泣き止まない子供の涙を収める』とかがあって、毎年違うんだ…でも、それだけでも聖女様という存在は絶大なんだ…」


「サイガお兄様はわかっていらっしゃいますね…こんな"ちんちくりん"とは違って…」


「ちんちくりん…」


 また僕は泣きそうになった…。


「もう…イデアったら、でもすごいよね!聖女に選ばれるなんて!」


「はい!ぜひお姉様もフルに来てくれませんか?授与式を見てもらいたいのです!」


「いいね!お父様、よろしいですか?」


「まあ、いいじゃないか、一応保護者、つまりイデアの両親も一緒なら…」


「では、決まりですね!イデア!行けるよ!」


「わ~い!」


「僕も…いいよね?」


「私も…」


「もちろん、ティオとアリアもね!」


 お姉ちゃんは笑顔で僕とアリアも行くことを了解してくれた…。


 聖女祭(ディアナさい)

 どんなのか気になってきた。

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