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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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117."義妹"ですか!?

 生徒会からの呼び出しから3日後。


 季節はもうすぐ夏休みを迎えようとしていた。


「"夏休み"ってなんなの?」


「ティオ君、夏休みってね、学校がね、長い休みに入る事だよ!」


「長い休み!やった~!」


「ただし、宿題はどっさり出るけどな…」


「え~…」


「うふふ…」


 ティオにとっては初めての夏休み…

 かくいう私にとってもある意味で初めてかも…

 家にいた頃は夏休みとして家庭教師をしていたリーベル先生が夏の間だけ授業はお休みって事にしていたから、学院全体がお休みっていうのは初めての体験だと思った。




 そして、1日の授業が終わって、寮に戻ると寮の管理人さんから私宛の手紙を貰った。

 差出人はサイガお兄様からだった。


 手紙にはこう書かれていた。


『以前体育祭の時に保護した女の子のアリアについて大事な話がある、近々学院にお父様、お母様を連れて出向くからその時に正式に話し合おう…』


(アリアについてって、なんだろう?)


 疑問を抱く私は、手紙の内容に従って、会って話す日を待つことにした。



 そして当日を迎えた。


 授業が終わって、放課後に学院の会議室にて私とティオ、サティお姉様、向かいの席にはサイガお兄様とユーリお兄様、そしてお父様とお母様が座っていた。


 緊張感が漂う中、誰も話を始めようとしない中でお父様が最初に話し始めた。


「わざわざ済まないな、リタ、ティオ、サティ…でも、これは今後の家に関わる重要な話でもある!だから、我々家族総出で話がしたかったんだ…それで、内容についてだが、サイガから手紙をもらっているから既に知っているよな…」


「はい、あの子…"アリア"の事ですよね?」


 お父様もお母様も、真剣な顔をしていた。

 まるで、1年前にティオを家に迎え入れた時のような感じの顔つきだったから…。


「サイガから聞いたんだが、あのアリアって子はティオ、お前の()()()なんだってな…」


「は、はい…僕も驚きました…今まで血の繋がった"本当"の家族なんて、いないものだと思っていたので…」


 深くしょんぼりした表情をしたティオの横で私は出る言葉が思いつかなかった…。

 事実であった上に、その事に関してどうすべきか分からなかったから…

 でも、私の心の中ではあの子を…アリアの今後の役に立ちたいって気持ちを抱いていた。

 その事を思い切ってお父様とお母様に伝えたいけど…


(私の出る幕なのかな…?)


 そんな些細なようでそうでもない感情がにじみ出ていた…。


「実はな、お母様とサイガ達で話し合って考えたんだが…」


「はい?」


 お父様はまるでしまっておいた何かを思い切って出すかのような雰囲気である事を言い出した…。


「あの子も、アスタルト家に"養子"として迎え入れようと思っているんだ…」


「え?」


 養子に迎える…

 確かにお父様はそう言った…。


 でも、いきなりすぎて私はちょっと頭が追い付かなかったけど…

 最後まで話を聞いて理解した。


 お父様達はアリアに頼れる身寄りがいない事とティオの本当のお姉ちゃんであるという事からティオと同じく家の子供として迎え入れようとしていたらしい…。


「それってつまり…」


「ああ、リタ…今度はお前に義妹(いもうと)が出来るって事になる」


「…い、"義妹(いもうと)"ですか!?」


 驚きはすぐに喜びに変わった。


 ティオに続いてアリアが私の義妹になるっていうのは私にとってはこの上ない喜びだったから…。


「アリアが家に来たら、お姉ちゃんはもう僕の事はどうでもいいの!?」


「え?」


 私が喜ぶ反面、ティオはあまり良い気分じゃなかったみたい…

 確かに、今まで私はティオを可愛がっていたから…

 でも…


「だ、大丈夫だよティオ!アリアが妹になってもお姉ちゃんはティオの事も今まで通り大切にするから!」


「それなら安心した!」


 一気にティオは笑顔に戻ってくれてよかった…。


「じゃあ、この話、2人は"了承"って事でいいね?」


「「はい!」」


 お母さまの言葉に合意の返事を返した。

 そして後は、アリアの"決断"だけだった…。

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