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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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114.つまりは人と使い方次第って事ね…

 リリサの部屋に入ってきたのは、猫の耳のようなものが頭にあった女の子だった。


「この子、私の使い魔…名前は"ミィ"」


「よろしくにゃ〜!」


 話を聞くと、ミィは"猫の亜獣人"で、リリサの"使い魔"らしい…。


 さらに話を聞くとリリサは黒魔術の魔法が使える家系に生まれたらしく、こういった怪しい薬をたくさん作っているらしい…。

 しかも、これが全部"趣味の一種"としてなのがやっぱり怖いかも…


「これ…私の()()()…」


 そう言って、リリサが渡したのは瓶に入った紫色の液体薬だった…。

 リリサは私に近づいてきて飲ませようと迫って来ていた。

 完全に嫌な予感しかしなかったけど断るのも悪いと思って飲んでみる事にした。


(さすがに毒は入っていないよね…?)


 恐る恐る私は飲んでみると…


「え?なにこれ!?きゃああああああああ!」


「り、リタ!?」


「お姉ちゃん!服が溶けてる!?」


「おいいいいい!なんだあの"薬"は!?」


「飲んだら()()()が溶ける薬…でも、最大の"欠点"は()()()()()()()の…」


「十分すぎだろ!」


「あわわわ!お姉ちゃん!」


「いや~!見ないで~!」


「心配しないで…万が一の為にと思って対になる()()()()()もあるわよ!」


「あるんならさっさとリタに飲ませろ!!」



 急いでその濃い緑色の液体薬を飲むと、溶けた服が戻ってくるかのように元の形に戻って行った…。


 でもちょっとだけだったとはいえ、ここで下着姿になっちゃったのはすご~く恥ずかしかった…。


 それからも、リリサは何個(いくつ)かまだ私達に薬を差し出してきた。


 アギトが飲まされた赤い液体は声が鈴になる薬。

 テレシーが乗んだ黄緑色の液体はネガティブになる薬。

 ティオが呑んだ青紫色の液体は犬みたいになっちゃう薬。

 どれも変なのばっかりだった…。


(でも、ティオが犬になったのは可愛かったかな?)


 そんな淡い想いをしつつ、みんな無事に戻ってきていた。

 でも、お疲れ状態だった…。


「はあ…はあ…お前さ…もっとこう…()()()()()()()とかは作れないのか?」


「私の作る薬は、使う人によっては良くもなって悪くもなる…つまりは人と使い方次第って事ね…」


 なんか屁理屈っぽい事をリリサは口にしていた。


 でも、リリサに視線を向けていて私は他に目を向けていなかった事でとんⅮ目御ない事が起こってしまった。


「ねえリリサ!これ"飴"?も~らい!」


「あ…それは…」


「え!?ティオ!?それ絶対"飴"じゃないわよ!ペッして!」


「!!ん!!」


 ゴクッ…!!


 時既に遅し…

 ティオは瓶に入っていた丸いオレンジ色の飴のような形をした薬を飲んでしまった・・・。

 でも、その後でティオに()()が起き始めていた…。


「ん!」


「ティオ?」


「お前、大丈夫か!?」


「何だろう…体が熱い…!」


「おいおい、まさかまた体育祭の時みたいになるんじゃ!?」


「いや、それはないわ…なんせその薬は…」


 リリサが言いかけた所で、ティオは苦しむ声を出さなくなった…。


 でも、私達は驚いてしまった・・・。


「てぃ、ティオ…だよね…?」


「え?」


 なんということでしょう!?


 ティオは、身体が大きくなっていて、見た目が私たちより年上のお兄さんになってしまった!?

 服も完全にきつそうな感じになっていて…

 一体どう言う事!?

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