12歳になりました 2(領地が発展しています)
今日は街の視察をしに来ています。私が領地で過ごしている間に公共施設は以前よりも格段に良くなった。教育機関はもちろんだけど、領民が使える図書館や音楽ホールなど日本にいるときに普通に使っていたものが見られるようになった。
食文化も大きく発展したことは私としては嬉しいことの一つだ。やっぱり前世で日本人だった私としては日本食が恋しいからね…。自分で育てた米を食べた時は感動したなぁ〜!!一緒にお米を作ったみんなも美味しいって喜んでくれてたし、作ったお米を自分の家族にプレゼントしたら感動して大人達は泣いてたなぁ〜!私も家族や公爵家の使用人や騎士団の皆さんにおにぎりを作って振る舞ったらみんな泣き出しちゃって食事どころじゃなくなって大変だったなぁ…。王都の屋敷のみんなにも振る舞ったらこんなに立派に成長されたんですねって言いながら大号泣して大変だった。お米は王都の屋敷のみんなにも好評だった。ドムおじいいちゃんがお米を作りたいって言ってたので、魔法で田んぼを作ってあげて種籾と育て方を伝授してきた。ドムおじいちゃんが作ったお米と食べ比べしたら、どっちも美味しかったなぁ♪
思い出を振り返っているうちに、街の中心部についたみたい。すっかり日本食が定着しつつある我が領地では、至る所で美味しい日本食の香りでいっぱいだ。焼きおにぎりや、もつ煮込み、カレーなどいい香りでいっぱいでお腹が空いてしまう。でも、今日は別に行くところがあるから我慢しなくちゃね!!
今日のメインの視察場所は我が公爵領にある冒険者ギルド!!!ずっとずっと来たかったんだけど乱暴な冒険者が居る場所に行かせられないって家族から大反対されたけど、必死に何年も説得してようやくこれました!!なぜ、私は来たかったかというと、異世界って言ったら冒険でしょう!!冒険者ギルドってオタク心をくすぐられるよね!!!
「セリーヌ、いいかい?今日はあくまで私的な視察だから勝手に動き回ってはいけないよ?」
「もう、フィルマンお兄様。そのセリフ今日だけでも10回は聞きましたよ〜!!勝手に動き回ったりしませんよ!!」
「う〜ん、セリーヌは興味があることに夢中になって周りが見えなくなるから心配だなぁ…」
本当は1人で来たかったんだけど心配した家族代表としてフィルマンお兄様が一緒にくることになりました。私はもう12歳なのに、家族としてはまだ幼い子供のような感じみたい。まぁ、愛されているんだって思うと嬉しくもあるけどね。
ぎぃ〜…バタン!!
ジロッ
「!!」
入った瞬間、中にいる冒険者さん達の目がこちらに向く。筋肉ムキムキな人やクマさんみたいに大柄な人、はたまたスレンダーな魔法使いのお姉さんなどなど色々な種族の人がいる。すご〜い!!これぞ異世界って光景にドキドキしてしまう!!
「セリ、これが掲示板だ。ここから依頼を選んであそこの受付に持って言って依頼を受けるんだ。依頼によってば失敗するとペナルティーがあるものやランクによって受けられるものが限られるものがあるんだ」
「おぉ〜!!」
「依頼が達成できたらあそこに報告して報酬をもらえる。あっちの窓口は依頼で狩ってきた獲物や薬草を提出して換金したり捌いてもらったりできる場所だ。そして、ここに隣接している宿屋の一階は冒険者の酒場になっている」
「おぉ〜!!!」
「そしてこの建物の裏っ側には冒険者たちが修練したりランク試験を受けたりする闘技場がある」
「おぉ〜!!!!!!」
「冒険者のランクは下はFからSSSまである。まぁ、SSSになるのはほとんどが寿命が長いエルフやドワーフが多い。しかもすごく難しく現在SSSランクは10人以下だ。ちなみに俺はSランクだ」
「わぁ〜!!!!!!さすがお兄様!!!」
「まぁ、うちの家では男子は冒険者として活動して実技を身につけていくからな」
「いいなぁ!私も冒険者になってみたい!!」
「コラ!ダメって言っただろ?!剣や弓も使えないのに危険すぎるだろ!!いくら魔法が使えてもそれは許可できないよ」
「…は〜い」
私たちは全く目立っていないつもりだったけど、この時私たち2人は冒険者のみならず職員にもガン見されていた。フードを目深に被っていても高貴なオーラが出ているし、何よりも整いすぎている顔が見るものを惹きつけていた。元々、フィルマンは冒険者として有名だったこともあり大注目されていたのだった。




