47.衝動2
唇にキスをしたりペロッと舐めたりと私の好きにさせてくれるグレイ様。
なんでかな~今とっても気分がよくてなんでもしたくなっちゃう!
ふふふっ、何しても怖くないぞーーー!!!!!
おっ、そうだ!首筋に鼻を近づけてクンクンクンとグレイ様の匂いを嗅ぐ。
ん~~~いい匂い。少し汗が混じったグレイ様の匂いはたまらんですな!!!!!おじさんみたいな思考ですがいいのです。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!グレイ様大好きです!!!!!
感情が高まってついそのままグレイ様の首筋をペロリと舐めてしまった。
「…………んっ。」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
グレイ様が声を出しました!!!!!
とってもとっっっっっても色っぽいですぅぅぅぅぅ!!!!
たまらん、たまらんですーーーーーー!!!!!
また聞きたくてペロリと何度か舐めてると、
「っ………………リィ悪い子だな。」
そう言ったかと思った瞬間、グレイ様が私の両手を掴み唇にキスをした。
グレイ様は唇にずっとキスをして離れない。
柔らかくて気持ちいいです!あの整った唇と思うとたまらんです!!
「んっ………………。」
唇から離れたと思ったら首筋にちゅっと何度もキスをされ声が出てしまい恥ずかしい。
「ひぁ………っ。」
ペロリと舐められたときはビックリしたのとなんとも言えない気持ちになってしまった。
自分の声を聞いて恥ずかしくてボボボッと顔が熱くなる。
「リィは甘くて美味しいな。」
はわゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ!!!!!
ちょっちょちょっとぉぉぉぉぉぉぉ!グレイ様が耳元で囁くからいつも以上に色気と声が入ってきて腰が砕けました。
馬車の薄暗い空間にグレイ様の潤った瞳に柔らかいキス…………最高です!
抵抗どころかウェルカムです!!!!!
グレイ様に身を任せましょう。
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「ん…………………。」
目を開けると見覚えのある天井がある。
ガバッと起き上がると自分のベッドの上にいた。
………………………いつ帰ってきた??
窓を見ると暗いから夜だよね。
えっ?……………………………グレイ様を襲ってたのは夢??
いやいやいやいや………………夢にしては感触がリアルに残ってる。
唇に首筋に…………グレイ様匂いに………………。
あの時は……………私ではなかった!ということにしよう…でないと私が落ち着きません。
グレイ様の色気にやられちゃいました。
それにしてもいつ帰ってきたんだろう………途中までの記憶しかない。
ボッと顔が熱くなる。思い出す最後はグレイ様が私の耳元で甘く囁いたこと。
あれはきた。あれはきました。ヤバイやつです。
なにも考えられなくなります。
…………………まさか、私寝てしまったわけじゃないよね?
あんな甘~い雰囲気の時に突然寝るってどんだけよ。
いや、、いやいやいやないでしょ!さすがに寝てはないでしょ!
今すぐグレイ様に事の経緯を教えてほしいですぅぅぅ。
「リーゼお嬢様起きましたか?」
部屋に入ってきた侍女の声の方を見ると、にやにやしながらこっちに歩いてきたが、いつものようににやけた顔はスルーする。
「今何時なのかしら?」
「今から夕食の時間です。食べに行かれますか?」
「えぇ。それよりも私どうやって帰ってきたのかしら?」
すぐに返事をくれてた侍女が何も言わなくなり、どうしたのかなと顔を見ると………見たことに後悔した。
にやにやしながら私を見ている。
「それはもちろん、グレイセド皇太子がお姫様抱っこでここまで連れてこられましたよ。あの時のリーゼお嬢様は寝てるのか気絶してるのか………顔が火照っており、意識はないのにグレイセド皇太子の胸元に頬をすりすりしておりました。」
……………………………………………………………はっ?なんて言った??
えーと…聞き間違いでしょうか?最後の言葉は………………………私、無意識でそんなことしてたの?
へっ変態過ぎる!無意識だと何も出来ないんじゃないの??
無意識でしちゃうなんて…………………どんだけですか!
「そっその時、グッグレイ様はいっ嫌がってなかったかしら?」
怖いが聞いていなければ今後のグレイ様への対応を考えなければ!!
「大丈夫ですよ、リーゼお嬢様。全然嫌がっておりませんでした。むしろ…………………。ここからはグレイセド皇太子本人にお聞きくださいませ。」
にやりと侍女が笑い頬を赤らめながら言われた。
いやいやいや、何その中途半端に気になる言い方は。
私何かやってしまったのかな!?
……………………思い出すのはやってしまったことだけしかありませんね。。。
はぁ………怖いですが、やっぱりグレイ様に会って直接聞いた方が詳細がわかりそうです。
夕飯に向かう途中、侍女達と会う度に親指を立ててナイスのサインをウインクしながら貰いますが、やっぱりうちの侍女達は肝が据わっていますね。
私だからいいものの、公爵令嬢にそんなことをしたら許されませんよ?
それにしても侍女達は私を見るなりしてくるあのサインは何を意味するのでしょう?
うちの侍女達のことですから、私はそっちの方が考えるだけで恐ろしいですよ。