運命の出会い
これからパーティが始まります。するとお互い男女、パートナーになり、手を繋ごうとしております。
これからダンスが始まるのですが、まだ、私はパートナーが決まっておりません。
誰か良い方いらっしゃるのかしら? 私だけ決まらないので、一人で目立ってしまいました。
すると、一番前側で座って対面している背の高い王子様、妃が立ち上がり、階段を降りて、私の目の前まで来ました。
「どうしたの? お嬢さん、お名前は?」
背の高い冠を被った王子様が私に聞きました。
「私の名はカナリアです。12歳です」
「カナリア…さん? 12歳の女の子がどうしてこんなところに? もしかして一緒にいる女性は…」
「あっ…この子、実は両親に捨てられて、私がいるカトリック教会に預けられています。神父兼、教皇様にも一応、許可が降りていて…。私は聖職の聖女をしております」
「そうなんだ、まぁ本当は12歳の子は両親の許可がいるけど…でも此処にいるということは当然、教皇様の許可があるからまぁ全然大丈夫なんだけど」
王子様が続けてお話をしました。
「一緒に踊ってくれる人がいないんだね。探せばいるかも知れないけど…」
肩を人差し指でトントンと叩かれました。ユリナさんです。
「カナリアさん、決まっていない子が一人、いますわ」
見てみると、確かに一人の…男の子? でしょうか? 下を向いていて、困っている様子が見られます。どうしたのでしょうか?
私はゆっくりと、ゆっくりとその男の子のところに歩み寄りました。
「あの…どうされましたか?」
男の子が振り向きました。結構可愛らしい男の子のようです。
「実は、僕も君と同様、ダンスのパートナーが決まらなくて」
「そうなんだ、私もだよ」
男の子が下を向いて俯きました。
「そっか…これも運命かもね」
「そうかも知れないね。じゃあ、一緒に踊りましょう」
男の子は頷いてくれました。すると、王子様、妃が私達を見て微笑んでくれました。
そして、ダンスが始まりました。踊りながら、彼に聞かれました。
「君、何ていう名前なの?」
「私、私はカナリア、よろしく」
「カナリア…か。可愛い名前だね。僕はセシル。よろしくね」
「はい。セシルさん、今日は私と出会ってくれてありがとう。本当に嬉しい…」
「うん。こちらこそありがとう。あの…僕、実は辺境伯の子息なんだ」
「そうなんだね」
「でも、僕は子息のくせにぬいぐるみに興味があったり、ダンスにも興味があったりして暇さえあれば良く踊ってる。だから、僕は女の子みたいだって良く言われたりして、あきられてる。そのことでも、子息らしくないと良く怒られるんだ。カナリアさん、こんなこと聞いて僕に引いたでしょう?」
「ううん。どうして…。引かないよ。逆にセシルさんは凄くやさしい人柄だって思った。だから私のダンスのパートナーはあなたで良かったって思ってる」
「本当に…ありがとう」
「はい」
こうして、楽しかった踊りは一度、終えました。そして彼に興味を持った私は彼に一緒に食事をしたいと言って一緒にテーブルに向かうことになりました。




