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舞踏会

 舞踏会に向かうため、早朝から私は舞踏会用のドレスに着替えて馬車が来るのを待っておりました。


 私のドレスは凄い豪華ではありませんが、あまり、地味でもありません。緑色のドレスですが、私の格好にはあっておりました。


 すると、馬車が教会に向かって近付いて来ました。馬が二匹連れている乗り物ですが、外見がとてもお洒落な感じがします。


「神父様、それでは舞踏会に行ってまいります」

 そう言って、早速、馬車に乗った私とユリナさんは舞踏会に向かいました。ここの教会から馬車まで二、三時間ほどかかります。


 私はユリナさんに今日の舞踏会の付き添いをさせてしまったことについて感謝と謝罪をしました。


「ユリナさん、今日は付き添っていただいてありがとうございます。それとごめんなさい、教会のお仕事があったのに」


「ううん。大丈夫です。カナリアさんの保護をするのが、今日の私のお仕事みたいな物ですから」


「毎日、神様にお祈りするのが、ユリナさんの日課なのに私のために…」

「カナリアさん、そう思うなら、舞踏会を本当に楽しんで下さい。私から言いたいのはそれだけです」


「ユリナさん、ありがとうございます!!」


 隣に座っている彼女がニッコリとしました。


 朝が早く、ユリナさんとの緊張が解けているせいで私はいつの間にか彼女の肩にもたれて、自然と居眠りをしてしまいました。私は夢を見ているようです。


 夢では、あのお父様、お母様にダンスを披露しているところですが、夢の中のお父様、お母様は和やかで私のことを見てくれています。


 現実では下らない、やめろとまで言われるので、お父様、お母様の前ではやらないことにしております。


 夢のようにいつの日か、お父様、お母様にダンスを披露して、お父様、お母様の笑顔をこの目で見ることが出来たら本当に嬉しい気持ちです。


 どれくらい眠っていたのでしょうか? 目が覚めた私。まだ馬車は動いております。今、何処にいるのかな? なんて気になっておりますが。


「もう少しで着きますよ」


 ユリナさんが、私にそう言うと、馬車から見える景色から凄い立派な洋風のお城が見えてきました。


(あの、お城がそうなのね)


 私が関心してお城を見ていると、門のところに到着致しました。


「招待状を見せてくれるかな?」


 門番をしている二人組にそう言われ、私は急いで招待状を見せました。

 すると、すんなりと通して下さいました。


 そうして、着いたのが、目の前にある、この大きな、大きな舞踏会である洋風のお城です。


「ここが、舞踏会なのですね、ユリナさん」

「そのようですね」


 すると、トントンと肩を誰かに叩かれました。ユリナさんではなさそうです。私の肩を叩いたのは、私より、それよりか、ユリナさんより背の高いスレンダーな女性でした。


「あなた、そんな貧乏そうなドレスでこの舞踏会に参加するの? この舞踏会はね、私みたいな華麗で美しい女性が来る所なの。あなたみたいな、そんなダサいドレスを着た子供が来る所じゃないの。身の程をわきまえなさい」


 そう言ってその女性は笑いながら、舞踏会の方に入っていきました。


 ダサいドレスに子供だと言われて少しムッとしました。人を外見で判断してはいけません! ドレスはダサくても踊れればそれで良いですし、子供だからって甘く見ないで欲しいです!


「カナリアさん、気にしなくていいですよ」

「その通りです、あまり気にしてはいけませんね」


 そう言って、私とユリナさんはお城の中に入っていきました。中にはたくさんの人々がおりました。そして一番の前側には王子様らしき人と妃が座っております。


 もうすぐ時間です。これからパーティが始まろうとしております。一体、私のパートナーはどんな人なのかしら? とても楽しみな気持ちです。


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