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あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~  作者: 深楽朱夜
あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~

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エクトとセレネの未来の話し

魔術魔法学院島ニケの《コレメキバ学院》魔人クラス、半円形のどの角度からも教官が生徒達の様子を余すことなく見る事が出来、また生徒達もどの角度からも教官の表情や仕草を確認出来るように設計された教室ですらりと背の高い教官が講義を行っていた。

生徒達は私語をしないよう1席分間を開け、熱心に授業を聞き教官も生徒達全員に声が届くよう口元にインカムを付けての講義、この教室の講義内容は『呪いの解呪』についてだった。

「前回の講義でも話したように呪いが発生し解呪を行う場合、その呪いを分解……詳しくその呪いを識る事がまず前提だ、いつ、誰が、何処で、何故、どんな呪いを生み出したのかこの5つ総称した物をなんと言うか、アーレ答えろ」

「は、はい。5呪目です」

「そうだ、そしてこの5呪目を調べる方法をガーラ、答えろ」

「ういー識別鑑定、または分解スキルすね」

「正解だ、その2つが現在呪いの元を解明するのに手っ取り早い方法だ。最近古い魔術を用いられた呪いの解呪に成功した《凍結都市ハルバハル》もその識別鑑定と分解スキルによって呪いの源を発見する事が出来た。だが《凍結都市ハルバハル》の至る場所に呪いが燻っている、そこで幾つかの呪いの解呪をおこなうよう任命が下った」

名指しされた魔人の生徒が応え教官が頷く、更に呪いの温床のような都市の燻っている呪いの解呪を任されたと生徒達はざわつく。

「静かに、これは任意だ。《凍結都市ハルバハル解呪計画》と命名され今後数十年から百年を掛けて行われていく。お前達のタブレットに資料を送った、確認し内容に納得した者だけ俺と共に解呪計画に参加してもらう」

「は、はい教官」

「ツゥス、なんだ」

「こ、講義は…ここには1日3時間程を《凍結都市ハルバハル解呪計画》に充てるとあります、その間教官の講義は……」

「ある、計画に使う時間は講義とは別に設けていく、平日は夜、休日は朝の3時間を使う。この後は資料を読み、参加するかしないかを思考する時間とする、希望者はメールに参加希望と返信して欲しい。急な話しだが、明日から動く」

生徒に答え後は考える時間とし、教官は椅子に座って足を組み講義が終わる時までを生徒達のざわめきを聞きながら過ごした…。


「セレネ」

「エクト教官、何か?」

講義が終わり廊下を歩いていると向こうから馴染みの、教官室でも席が隣の幼い頃から兄弟のように暮らしていた兄貴分のエクトが手を振っている、それを嘆息しながら対応する。

「そっちはどうだ?参加者は?」

「全員参加だ」

「そうかそうか、こちらも全員参加だ」

にこにこと愛想が良いエクトと並び教官室へ向かいながら計画の話しをしている、廊下の窓の外では生徒達がボール遊びを行い廊下をすれ違う生徒達はエクト達に挨拶し、エクトが気さくに手を振っている。

「大掛かりな物だしな、また始まったら忙しくなるし。1度帰ってこないか?」

「連絡はしているだろう、父さんたちにもしょっちゅう会ってる」

「そうじゃなくてさ、みんなで飯とか食おうって話し、カーテスじいちゃん達だって一緒に飯食いたいって」

「そのうち」

歩きながら同じ背丈のエクトが横目でセレネを見ながらたまには顔を出せと言うが乗り気じゃないセレネは曖昧に返事を返す。

「ほかのやつらとばかりじゃなくてさー」

「分かってる」

めんどくさそうに返すだけのセレネに更に言い募ろうとすれば、向かいからエクトの生徒達が質問があるというのでセレネは先に教官室へと戻る。


「セレネ教官、今夜どうです?」

「サウナの後に」

「……明日から計画が始まるのに良いのか?」

「まーそうかたいこと言わないで」

「明日から忙しくなるので気合を入れる為にも、ね」

教官室の椅子に座り資料の確認やら、保護者達への連絡をしようかとPCを開けば、セレネの後ろの席とその隣の教官が今夜の呑みへ誘いセレネが呆れる、でも悪くはない誘いだ。

「いいな、付き合おう」

「よし、決まり」

「他の教官たちは明日から忙しくなるからって自宅に戻るって言うしー」

「ラインに電話があるからな、その位では帰らない」

「ですよねー」

「そうそう、大規模な解呪計画で大変だけど、だからこそ!飲む、家に帰ると心配されるからさー気兼ねなく呑めなくて」

「飲みすぎだからだろ、部屋に酒瓶しかないからな」

「まともに食事もしないで、お酒ばっかりなんですからー」

「う、ちゃんと食べてるよ、つまみを」

セレネが付き合うと言い、2名の教官達がよしと喜ぶ、各々実家に帰りにくい理由があるからこそ、適度に理由や用を付けて寮にいる3名、気が合い馬が合い寮も隣同士で仲も良い。

「だが、ほどほどに」

「はいはーい」

「帰って自室で飲むのもダメですからね」

「明日があるからー呑まないよーあ、次の講義だ。そろそろ行くよ」

「僕も資料を取りに、また夜に」

「ああ」

学院内にチャイムが鳴り教官達がまた夜にと言いながら教官室を後にする、セレネは傍らに置いていたスマートフォンを開きグローリーから送られて来たメッセージと画像を見てクスリと笑い、すぐ真顔に戻り短い返事を返して仕事を続ける、メッセージには『ちゃんと休んでね、時々顔を出してね』と言う物と画像はカーテス達と撮った物、ありふれた日常を切り取った昔は当たり前のようにセレネもそこにいた物dった……。

                                  完


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