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1日目

GM:それではさっそく導入。キャラ作成時の宣言通り、君らはカシュカーンのハウル・バルクマンから依頼を受けた。【導入2:依頼】だ。

コナー:この時点で、パーティは組んでる、ってことでいいのか?

ティナ:いいんじゃない? と、じゃなくて……よいのじゃー。

コナー:ロールプレイヤーは大変だなぁ。

GM:依頼内容は、霧の街に密偵として潜入している冒険者たちに、命令書を届けることだ。報酬は1人当たり2,000ガメルで、新米の冒険者にしては破格の報酬だね。

ニルギリ:新米の相場は、500から1,000ガメルでしたか。

GM:剥ぎ取りとか、冒険中に手に入れたアイテムの収入を除いた場合の報酬だね。

ニルギリ:常識的に考えて危ない依頼を我々が受けるのかという問題が。

コナー:言うて知力8だし。

ティナ:こっちは7じゃ。

ニルギリ:……私、23あるので、お2人のダブルスコアも目じゃないんですが。

GM:まぁ高いのは霧の街に潜入する必要があるから、って理由らしいけど。潜入方法はバルクマンが手配してて、"碧鱗の虐殺者"で知られるリルドラケンの海賊オルゾゾが船で載せていってくれるんだと。

コナー:明らかに敵だよな。

GM:表向きは捕まえようとしてるけどね。まぁ霧の街が攻略されない限りは利用する気まんまんだけれど。

ニルギリ:まぁ、私だってそうします。誰だってそうするでしょう。

GM:で、ここで断られるとシナリオに入れないからオート進行するとしてだ。

ティナ:前金はないのか?

GM:そんなもの設定されてないから、ないものとします。というか、フレキシブルに対応してたら、ゲームの破たんがね。

ニルギリ:私のテント案も禁止されましたからね。

ティナ:世知辛いのじゃー。

GM:で、君たちはカシュカーン近海よりバルクマンの用意した商船に乗って、その後オルゾゾの船「三頭黄金竜」号に乗り換えて数日。霧の街の【固定1:港】に到着する。

ニルギリ:ここまでの衣食住は?

GM:こっち持ちとします。で、君らが船を下りると、オルゾゾは「アンタの客は、今日の昼間に牢獄の近くの広場で待っているそうだ。俺は明け方には、この港を出発する。それまでに帰って来なければ置いていくからな」と告げます。いまのtb(タイムバンド)は朝です。で、【66:牢獄】はすぐ隣のブロックに配置されます。何も問題がなければそのまま牢獄まで移動しますが?

コナー:構わねぇよ。

ティナ:じゃな。

ニルギリ:わざわざ遮る理由がないですね。

GM:では急いで待ち合わせ場所に向かった君たちは、予定通り正午ごろに到着します。tbは昼間になりました。あたりを見ワタシ、冒険者たちを探していると、一人の男が近づいて着て「今日も霧だな」と話しかけてくる。君たちは、それがバルクマンから教えられた合言葉であることに気付いた。正しい答えは「でも、いつか南からの風が切りを吹き飛ばしますよ」だ。

ニルギリ:わざわざ別の言葉を言う理由が見つからないんですがね。

GM:ですよね。男は「どうやら君が"鋼鉄の騎士"からの使いで間違いないようだな」とうなずき、口笛を吹きます。すると周囲の通りや建物から十数体の蛮族が姿を現し、そして君の目の前の男がオーガへと変貌する。

一同:知ってた。

GM:一度やったシナリオですもんね。はい、知らんつもりで進めます。オーガは「おまえが探してる奴はとっくに血祭りに上げたよ。さあ、おとなしく命令書を出しな」と嗤う。ちなみに差し出そうが差し出さまいが命令書は奪われるよ。

ティナ:新米が、十数体の蛮族を相手に無双は無理じゃろ。おとなしく差し出すのじゃ。

コナー:お嬢様の意見に賛成だ。

ニルギリ:命あっての物種ですからね。

GM:では君たちは生け捕りにあう。殺されていないのは、君たちを奴隷市場で売り払うためだ。君たちはここの牢獄にぶち込まれる。持ち物は全て没収されるが、また後で取り返せる可能性があるのでまだキャラクターシートからは消さないでおくこと。

ニルギリ:で、これからどうなるんでしたか。私、【導入3:故郷】しか覚えていないんですよね。

コナー:たしか、助けが来るはず。

GM:メタ読みはあんまり感心しないけどね。君たちが牢獄に入れられて、tbは未明となる。オルゾゾと約束した時間はとうに過ぎて、夜が明け始めたころだ。囚われた牢獄の外から、男の声がする。「こんなこったろうと思ったよ」と語りかけてくるのはオルゾゾの配下だね。「親分はもう行っちまったが、あんたらのことを心配して俺を調べに来させたんだ」

ティナ:海賊のくせにずいぶんお優しいもんじゃな?

GM:海賊は陸から完全に切り離されると、ちょっと厄介だからね。戦利品を売り払ったりとか、食料を買ったりとかさ。船の上は娯楽も少ないし。まぁ、敵対してくる相手には容赦がないけれども。GMとしてだけれど、このイベントは信頼していいよ。騙す気は一切ない。

ニルギリ:初心者がここで疑心暗鬼に囚われると非常に面倒ですし、ちゃんと宣言するのは必要ですね。

GM:うんうん。GM発言は嘘ついちゃダメだね。で、オルゾゾの部下は言う。「あんたらには選んでもらわにゃならん。あんたらの雇い主からもらってる金じゃ、カシュカーンまで船に乗せてやるか、この牢から出してやるか、どちらかしかできない。どっちがいい?」

ティナ:どっちがいいんじゃったっけ?

コナー:えーっと、牢から出してもらうと浮民スタートで探索、船に乗せてもらうと奴隷スタートで探索、だったはず。

GM:立場としては奴隷のほうが上だね。ただ、主人に逆らったり、勝手に逃亡しようとすると死ぬ。あと奴隷スタートは現在の所持品ロスト。

ティナ:……浮民スタートじゃな。

ニルギリ:なんやかんやで魔法の発動体は手に入りそうですが、ここでこれらのロストは痛い出費ですしね。

GM:じゃあ、君たちの言葉を聞いたオルゾゾの配下は、君たちの牢屋の鍵を開けた。子の男は隠し通路を使って侵入し、見張りの蛮族たちを睡眠薬の入った酒で眠らせたようだ。男は同じ隠し通路を使って君らを牢獄から連れだすと、君たちの持っていた荷物と、命令書を返してくれる。「これで貰っている料金分の仕事は終わりだ。悪いが、街から脱出する方法は自分で探してくれ。ちなみにだ、親分の船に乗りたいなら1人当たり5,000ガメルを払ってもらうことになるぞ」と告げる。

ティナ:金、金、金。世の中金ばっかりで、世知辛いのじゃー。

GM:ちなみにオルゾゾが来るのは30日後、そこから3日間の間だ。

コナー:30日で15,000ガメルか。まぁなんとかなりそうではあるな。レベルにもよるだろうけど。

ニルギリ:バイタリティがありますね、貴方は。

GM:そして男は「こんな町にいきなり放りだされても困るだろう。ここはひとつ、その命令書を開けてみたらどうだい? 運が良けりゃ、この後の方針くらいにはなるだろ」と言う。

ティナ:んじゃ開けるかの。びりびりー。

GM:躊躇いねーな。いや、バルクマンも「潜入している冒険者たちにもしものことがあった場合は、君たちの判断で開けてよい」とは言われてるけどさ。

ティナ:なら何の問題もあるまい。で、何と書いてあるのじゃ?

GM:えーっと(ころころ)

ニルギリ:今決めるんですか。

GM:魔法装置を調査せよ、だね。アル・メナス時代にこの街で作られた、対蛮族用の特殊な魔法装置が存在するらしいから、その情報を持ち帰って来い。ってやつ。まずは"木漏れ日の"ウルスラと呼ばれる人物に会え。無料の施療院を営んでいる人物だ。彼女の元で情報を収集しろ。ただウルスラの場所は分かってないから、聞きこみして調べてね。

ティナ:面倒くさいやつじゃー!

ニルギリ:地図作製よりはまだマシかと思いますけどね。行先が最小限で済む可能性があるだけ。

GM:では君たちは、まず【36:"木漏れ日"の施療院】を探すことになった――固定ミッションが始まります。


    ○1日目:朝 ミッション「ウルスラを探せ!」スタート


GM:では自由に行動して、まずは施療院を探してください。

ティナ:まずこの時点で難易度が高いのじゃー。

ニルギリ:とりあえず、どこか人のいそうな場所に移動する必要がありますね。運が良ければ隣のブロックが施療院って可能性もありますし。

コナー:少なくともまずは移動か。右か、上か、下か。

ティナ:右でよくないか?

ニルギリ:翡翠の塔への道を確保、と言うわけですね。まぁだからなんだという話ですが。

GM:ではC4に移動します。朝なので移動による遭遇チェックはありません。このままパラグラフを決定します。1dを2回お願いします。

ティナ:ふーむ(ころころ)22じゃ。

GM:【22:露店市場】があるようです。

ティナ:ほ、幸先がいいのぉ。

GM:みすぼらしい店が立ち並ぶ通りですね。たくさんの蛮族や奴隷が行きかっています。ここには薬局、装備屋、道具屋、賭博屋、ボーア売りがいますが……どうしますか?

コナー:聞きこみじゃね?

ニルギリ:まぁそうでしょうが、我々の中で唯一蛮族語を話せるのがコナーひとりなんですよね。

コナー:わー、面倒くせぇ……。まぁ適当な蛮族……はよしとくか。人族系の相手に「ウルスラという施療院をやってる奴を知らないか?」と聞きます。

GM:えー、ではコナーが聞きこみを試みますが、誰も彼もが「そんな奴は知らん」しか言いません。

ティナ:めんどくさいのじゃー!

ニルギリ:何か条件が必要なんでしたっけ?

コナー:覚えてねー。どうやるとイベントフラグが進むとか、細かいところまでは記憶にねーよ。

ティナ:はー……虱潰しかの?

ニルギリ:かもしれませんね。

GM:ではまた移動ということでよろしいですか?

ニルギリ:はい。

ティナ:じゃ、次は北に向かってみるかの。

GM:あ、待って待って。立ち去るときに、まずは2dして。

ティナ:ふぅむ? (ころころ)9じゃな。

GM:では、君たちがここから立ち去ろうとしたときにイベントが発生します。1d振って。

ティナ:(ころころ)3じゃ。

GM:3ね? ――あっ。

ティナ:あ?

GM:……蜜柑色の髪を頭の後ろで乱暴にまとめた、大量の荷物を運んでいるドワーフの女がいる。

コナー:あっ。

ニルギリ:ああ……お嬢様は、今日はずいぶん、ダイス運がよろしいようで。

ティナ:マジか。

GM:手伝うかい?

ティナ:手伝うに決まっておろうが!

GM:はい、彼女はウルスラと名乗ります。施療院は(ころころ)牢獄ブロックの上ですね。

コナー:近っ!?

GM:うわー……ミッションの途中経過すっ飛ばして場所出てくるとか……★ひとつぶん損してるけど……うわぁー……。

ティナ:マジか!

ニルギリ:200点分の損ですね。

ティナ:やっちまったのじゃー!

GM:とはいえウルスラと出会ったので★ひとつ獲得する。そして君たちはウルスラを手伝うと宣言したので、施療院に向かわねばなりません。どういうルートで向かいますか?

ティナ:ふぅーむ……とりあえず埋めるだけ埋めておくか?

ニルギリ:次の目的地を決定する場合、4から5付近に設置される可能性を見ると、あまり埋めるのは得策ではない気がしますが。

コナー:そういえば、すでに設置したブロックを通る場合は、1tbで2ブロック進んでも言いルールだったよな?

GM:そうですね。tbはそのブロックのイベントが全て終了してから切り替わるので、今から移動すると夜になる前に施療院のパラグラフイベントが終了します。

ティナ:ふむ、それはよいな。

GM:浮民は奴隷と違って、未明でも遭遇イベントが発生するので、悪い選択肢ではないですね。

ニルギリ:では、そのプランで行きましょう。



    ○1日目:昼 【36:"木漏れ日の"施療院】



GM:まるで人を迷わせることが目的のように、ひどく入り組んで作られた細い路地が続く。このまま進むと迷ってしまいそうだが……ウルスラがいるので特に迷いません。路地を抜けると、赤茶けた土がむき出しになっている広場があり、数件の粗末な小屋が立っていて――そこが数体の蛮族に襲撃されています。

コナー:いきなりクライマックスじゃねーか。

GM:そうだよミッション「ウルスラを探せ」のクライマックスだよ。えーっと、襲撃している蛮族は(ころころ)こいつらか。まぁまぁだな。2体の蛮族が襲撃している。ウルスラが「何してんのよ!」と声を張り上げると、その蛮族らは君たちにも襲い掛かってくるぞ。

コナー:戦闘開始か。魔物知識判定していいか?

GM:かまわんよ。1種類だ。

コナー:(ころころ)10だけど。

GM:弱点は抜けなかったな。グレムリンだ。片方はボスとして扱うので、剣のかけらがレベル分入っている。

ティナ:真語魔法がやっかいな奴じゃなー。

コナー:物理攻撃はないものとして考えて、両手持ちでぶん殴るか。

ティナ:じゃなー。

ニルギリ:休める場所があるので、私は初手【スパーク】を使いたいところですが……。

GM:まずは先制判定だと思うけど。

コナー:11以上? 出目8か(ころころ)あぶね。

ニルギリ:最初のレベルアップはスカウトですね。

コナー:だな。

GM:んじゃ、簡易戦闘で始めるけど。配置は?

ニルギリ:む。全員後衛ですと前線エリアに誰もいないことになりますか?

GM:いや、後攻は最低ひとり出さなきゃいけない。前線エリアに相手が要る場合は、その数の半分以上のキャラクターを配置しなきゃいけない。

コナー:俺とティナの2人で前に出たとしても、引っ張りだせるのは1匹だけ、ってことか。

GM:全員で前線エリアにでたら、端数切り上げだから2体とも前に出さなきゃならんけどね。

ニルギリ:ふーむ……【スパーク】が地味に使いづらいですね、簡易戦闘。

GM:まぁね。一網打尽にするにはちょっと手間かな。

コナー:どうするよ?

ニルギリ:どうするもなにも、お2人で前に出て、とりあえず1体仕留める、というパターンしかあり得ませんが? よもやストーン投げるだけでボス修正の入った魔物が倒せるとでも?

コナー:無理だな。

GM:ちなみにこっち、何事もなければボスは後衛エリアに配置します。

ニルギリ:お二方、お願いします。

コナー:はいはい。

ティナ:ま、単純なぶん、楽じゃの。

コナー:まずは俺から動くぞ。バスタードソード両手持ちして、≪全力攻撃≫を宣言。ザコグレムリンを攻撃する。

GM:こっちは固定値だから。回避は12だ。

コナー:期待値で命中だな(ころころ)当たって(ころころ)16点だな。

GM:落ちたわ。

コナー:よっわ!?

ティナ:わしのやることなくなったんじゃが?

GM:石でも投げりゃええねん。

ティナ:石はダメージがのー(ころころ)14じゃ。

GM:当たった。

ティナ:ボスも固定値じゃと!?

GM:ダレるよりはマシっていうか、うっかりダイス運がいいと殺しかねんし。ほら、ただでさえこのサプリって死にやすいから。

ニルギリ:手抜きか、手抜きでないかは意見が分かれるところですね。

GM:まぁねぇ。ボスも固定だと、GMのダイス運が悪くてワンチャン、っていうのがなくなるから、ある意味でデッドリーだけどね。強いボスは強いまま、っていう。

ティナ:良し悪しじゃなー(ころころ)低い。ダメージは6点じゃ。

GM:こいつ防護点0だから、素通しなんだよね。

ニルギリ:乱戦なし、剣のかけら修正はHP+10、抵抗+1……えっと、豆腐メンタルのコナーくん。魔法の一発くらいは耐えられますよね?

コナー:失礼だな。[運命変転]が残ってるから、ほぼ確実に抵抗できるぞ。7がでなければの話だけど。

ティナ:一番出やすい出目ではないか……。

ニルギリ:ぶっちゃけ1発喰らうの前提で、私も一発【エネボル】かな、と考えているんですよ。まぁ、固定値と宣言されているので、次のラウンドでお2人で殴れはそれで終了するレベルなんですけども。

ティナ:とはいえ期待値で外すこともありうる、一発当てておけ。

ニルギリ:お嬢様がそうおっしゃるなら。【エネボル】をボスへ(ころころ)抵抗されて(ころころ)3点ダメージ。

コナー:ひっく。

ニルギリ:とはいえソーサラー1レベルですし。

GM:ラスト15か。じゃ、コナーに【スリープ】。達成値は11ね。

コナー:(ころころ)変転して成功。

ティナ:おおう、もったいない……。

コナー:つっても、ここで寝たら次のラウンドまで伸びるぜ? ティナが1発で仕留めない限り。

ティナ:いや、さすがに1発で仕留められるじゃろー。

ニルギリ:まぁ、どうせこれから寝るばかりだ、と思えば。

GM:はい、2ラウンド目の表だよ。

ティナ:では、次はわしが先に動くぞ。両手持ちヘビーアックスの威力を思い知るがいい! 後衛エリアに突っ込んで、そぉい! (ころころ)当たって(ころころ)低かった、10点じゃ。

GM:出目5で10点も飛ぶのかー……。

コナー:ほら、1発で仕留められなかった。

ティナ:た、たまたまじゃ! たまたま!

ニルギリ:いや、お嬢様のダメージ期待値は12点前後ですから。

コナー:んじゃ、ごっつぁんゴールいただきます(ころころ)外した。

ティナ:うぉおおおい!?

コナー:こういうときもあるってーの!

GM:固定値とは言えあなどれんのよね、プレイヤーの出目しだいで……とはいえ詰んでんのよねー。嫌がらせにダメージ与えるか。【エネボル】をコナーへ。

コナー:俺狙われ過ぎじゃね?

GM:精神力が高くなりやすいエルフとドワーフを狙うくらいなら人間狙うのが普通でしょ?

ニルギリ:ま、道理ですね。

コナー:ちくしょう(ころころ)満額くれ。

ティナ:ダイス運悪すぎじゃろー!

GM:(ころころ)おしい、回らなかった。9点ダメージ。

コナー:いってぇ!?

ティナ:ああ、もう、ほらー! しゃんとせんかい!

GM:3ラウンド目表だよ。

コナー:くっそ、デカいダメージくれやがって、許さねぇぞ。≪全力攻撃≫だ。

ニルギリ:固定値だけで消し炭じゃないですか。

GM:当たればな。

コナー:いや、さすがに当たるって(ころころ)思っていた時期がありました。

ティナ:もー! ほんと! もー!

GM:ぐったぐたやな。

ティナ:そんな器用度低いわけじゃないんじゃけどなー……(ころころ)当たって(ころころ)15点じゃ。

GM:ズンバラリと真っ二つだな。戦闘終了。蛮族を倒すとドワーフの女、ウルスラが礼を言う。君らが事情を説明すると、「魔法装置を探す間、仕事を手伝ってくれるなら、うちに寝泊まりしてもいいよ」と提案する。

ティナ:これで拠点とキーパーをゲットできると言うわけじゃな。

GM:うん。

ニルギリ:断る理由がありませんね。

GM:では、君たちはここで★ひとつを獲得する。同時に、ウルスラがキーパーとなって【36:"木漏れ日の"施療院】が拠点となった。この拠点で可能なことは、睡眠と、矢弾、保存食、たいまつ、ロープの購入、戦利品の売却、金品の保管だ。

コナー:おっと、剥ぎ取り忘れるところだった(ころころ……)奇妙な首飾り1個だけか。

ティナ:……まぁ、期待値じゃな。

GM:売る?

ニルギリ:ここって物々交換が主流でしたか?

GM:「ミストグレイブ」じゃないから、ガメルでの取引もできるね。

ニルギリ:さっさと売却ですね。

コナー:160ガメルだな。共有財産行き?

ティナ:するとして、誰が管理するんじゃ?

ニルギリ:私がしておきましょう。(かきかき)

GM:成長はミッション達成または失敗後、拠点に戻ることで可能です。それでは、★ひとつにつき200点の経験点を入手して、成長に移ってください。

ティナ:400点ぽっちで成長できるかぁー!

GM:敵を倒したぶんの「合計レベル×10」点の追加がありますが。

コナー:20点じゃねーか。

ニルギリ:新規Bテーブルの経験点の半分じゃないですか。

GM:ミッションの構成上、いちおう、600点は入手できるハズだったんだけどね。どっかの誰かがショートカットしたせいで。

ティナ:わしのせいと申すか。

GM:ま、それはそれとして。今回は能力値の成長だけですね。

コナー:もったいねーなー(ころころ)敏捷か精神。精神だな。ボーナスブレイクで豆腐メンタル脱却だ。

ティナ:わしはー(ころころ)筋力か生命力じゃな。ふぅーむ……イスカイアを着たいからの、今回は筋力じゃな。

ニルギリ:魔導鎧なら今でも着れますが……まぁ、高くして損はありませんよね。

ティナ:じゃよ。

ニルギリ:さて、私は(ころころ)筋力オンリーですね。装備面を考えるなら、悪くはありませんが……知力が伸びてほしかった。

GM:では早速だけれども、ウルスラから頼み事をされる。「水が足りないの、今日ぐらいは持つけれど。明日の朝でいいから、汲んできてくれない?」と君たちに言うが、君たちはこの仕事を請けてもいいし、請けなくてもいい。

ティナ:請けなかった場合はどうなるんじゃ?

GM:別になんにも。

コナー:まぁ、請けない理由はないけれども。

ティナ:じゃよなぁ。なんの情報もないんじゃし。

ニルギリ:請ける方向ですね。明日の朝でいいんですから、今日は泊めてもらって、出発は明日ですね。

GM:はい。ではウルスラのところで宿泊するなら、1泊ごとにひとり10ガメルの宿泊費を支払ってもらいます。

ニルギリ:……依頼を受けたら免除なのでは?

GM:それとこれとは別なんだなぁ。「施療院やってくのにお金は必要でしょ? 寄付はいつでも受け付けるよ」とはウルスラの談。とはいえ、お金がなければ労働で返してもいい。働くと最初の1回だけ、★をひとつ獲得する。

ティナ:そんな話聞かされたら、そりゃ働くじゃろ。

GM:では全員、掃除や洗濯、食事の用意などをしなければならない。2dして、出目が「6」以下だと失敗。

コナー:一般技能の使用はー?

GM:君ら持ってないでしょうが。っていうか「出目が~」だから、一般技能なんて関係ないし。

コナー:くそう(ころころ)はい。

ティナ:いきなり失敗するとか幸先悪いんじゃが!

コナー:しゃーないだろー、こっちはただの傭兵生まれだぜ?

ティナ:ううむ、ここで流れを変えねば(ころころ)よし、成功じゃ。

ニルギリ:(ころころ)私も成功ですね。

コナー:……不運吸ってね? 俺。

ティナ:知らんがな。

GM:失敗したコナーはウルスラに「役立たず」となじられる。宿泊代の10ガメルも要求されるよ。

コナー:…………金、ない。

ニルギリ:はぁ……共有財産から供出ですね。

GM:★ひとつを獲得して。1日目は宿泊して終了だね? ――では目標値「9」で生命抵抗判定。失敗したら病気になる。さっきの仕事に失敗してたら、判定に-2のペナルティだ。

コナー:衛生環境、悪っ!? (ころころ)よし、成功。

ティナ:無駄に6ゾロじゃ。

ニルギリ:ぎりぎり成功です。

GM:ち、コナーぐらいは病気になると思ったんだけどな。

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