いつまでも… (part2)
部屋をとびだして、階段を駆け下りていくと、リビングから怒り狂ったような声が聞こえてきた。
「だから言ったのよ!! あんな子たち引き取らない方がいいって!! うっとうしいったらありゃしないわ!!!」
「仕方なく引き取ったが…才能の欠片もないあいつらを引き取ったところで、なんの得にもならなかったか…」
リビングのドアの前でノイズのようでうるさいその会話を聞きながら、千丈はただ何も考えずに立ちつくしていた。
今では自分の存在価値が分からない…。
というか、価値なんてないのかもしれない。現に今の私は誰からも必要とされていない。
こんなとこにいたって辛くなるだけだし、慄の言うように出て言った方が楽かもしれないけど…出て行ったところで存在価値は変わらない気がする。どこに行ったって必要とされないと思う。
「あぁ…ホント…なんで生まれてきたんだろ…」
自然と涙が、一つ、二つと流れてくる。そして次第にあふれてくる。
肩に優しく手がおかれた。
「泣くな。俺が絶対に助ける。」
なんでいっつもこんなタイミングで来るんだろう。
…慄には泣いているところばかりを見られている気がする。
声を出して泣きそうになったけど、必死にこらえた。声を出せばまた怒られる。
自由に泣けない。自由に笑えない。自由に…何もできない。
本当に、なんで生きてるんだ…。
慄は私の手をそっと握った。だんだんと強く力がこもっていく。
そしてそのまま、私の手を引っ張って歩き出した。
玄関の扉を開けた瞬間、走り出す。
私は涙を止めないまま、ただただ何も考えずに。
そのときは慄に従った…




