041 カラッタ村3
「ほんとに、少女漫画みたい」
「やっぱり、そう思うよね」
「かわいい、フェド君」
「それは分からないけど」
沈黙。話を続けるべきか否か。正直、ここまででも結構時間を使った。
「ニコの花、か。確か、たんぽぽみたいな花だよね。赤色の」
「そう。情熱の赤っていうのか、多分そういう時期だったんだと思う」
「ロアちゃんに、似合いそう」
「そう? ワンポイントにしては、主張が強い側じゃない?」
フェドが、誰かと話してるのを見かけた。
「いつまで姫様のお守りやってんだよ、騎士様」
「何を言ってるのか、分からない。俺はただ、友達のそばにいたいだけだ」
「けっ、良い子ぶりやがって」
そいつは、あたしと目が合った。ニヤリと、嫌な笑い。
「あーあ。誰かさんのせいで、騎士様はクラスで浮いちゃってるなぁ。可哀想になぁ、誰かさんのせいでなぁ!」
フェドと話していた学校の人は、そう叫び、くるりと回って走り去って行った。
「ロア。…その、大丈夫か?」
「うん? あっ、ごめん、ちょっと用事あってさ、続きはまた今度で」
「あっ、ロア!」
「…あー。久しぶり、ロア」
「…フェドから話しかけてくるって、何かプレゼントでもあったりするの? 花?」
「いや、そういうんじゃない。まぁ、ちょっと、大丈夫かなぁって」
「じゃあ、大丈夫。うん、だから構わないで」
「…いやだ」
「はい?」
「俺、このままは、嫌だ。もう、今年で15だ、働いてても違和感ない。だから、一緒に国へ」
「魔物だ! 攻めてきた! 魔猪、南から、迎撃体制!」
「この近くで、村への、襲撃。…もしかして、2年前の、その…」
「魔族による、3つの村の襲撃。国から1番遠いのが、あたしの住んでた村」




