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人魔の世界  作者: 道草ノ跡
スーベル魔法学院編

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036 距離

「もしかして。聞いてた?」


「なっ、何を、でしょう、か?」


「…分かりやすいね、ティナは」







 ベッドに身を放り投げる。シワになっちゃうのに、体が起き上がらない。


「…すご、かったなぁ」


 扉越しだから、全部聞こえていたわけじゃない。でも、学長は手強い人で、ロアちゃんも負けてなくて。

 元々は、フェド君とトーナちゃんの策略で。

 



 私は、何にも気づけなかった。



「あの2人だと、意地でもしらを切り続ける。学長を攻めるのが確実だと思った」



 だとしても、偉い人相手に問い詰めるようなことは、できないよ。…少なくとも、私には。



 みんな、すごいな。











「そういえば、炸裂弾の調子はどうだ?」


「えっ、あ、うん。その、あんまり、良くない」


 少し、寂しそうな顔。その意味を、私はちゃんと理解できているのだろうか。


「…そうか。ごめん、あんまり協力できてなくて。何か力になれればと思うんだが…」


「フェド君が、謝る話じゃないよ」


「そう、か。何かあったら、いつでも頼ってくれ」

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