第四話 「ヴァリァス特殊部隊の内側」
この回では特殊部隊の仕組みについて解説しています。本編のストーリーのために、軽く目を通すくらいで大丈夫です。
一時間目の戦闘以外、その日は何も無く放課後になった。まだ高校生というのもあり、実戦的な授業は無く普通の高校生ライフを送れるようになっているようだ。
◇
さて、ここで組織の構成を教えよう。
総隊長:ヴァリァス特殊部隊のトップ。
そこからS~Eランクに別れている。各ランクには功績が優れている順に十番まで隊が名づけられている。Sランク一番隊、Aランク二番隊みたいな呼ばれ方だ。
Sランクには部隊を持たない、俗にいうソロ隊員も存在する。彼らは異次元の強さを持っているために、部隊が足手纏いになることを恐れて単独で行動しているらしい。
ちなみに俺はEランク。どう見ても下っ端だ。
◇
ここでヴァリァスの特徴や性質について。
まずヴァリァスが発現するのは影のある場所だけ。
そしてヴァリァスは地表にのみ発現し、建造物や空中に浮いている物体には出現しない。
ヴァリァスに侵食された物体は性質や状態を無視して隣接する物体も蝕む。生物が触れれば、その部位は機能を失い、侵食が五臓や脳に達すれば機能不全になる。
ヴァリァスを消滅させても、侵食された部分は砂のように崩れ落ちるため、侵食されたら生き残ったとしてもどこかしら欠損がある状態になってしまう。
オーバーブレイクすると侵食が無くなる。つまり生体への侵食は仮死状態ということだ。
実はヴァリァスにも隊と同様にランク分けがされている。ランクが上がれば、ヴァリァスの範囲も出現する魔物の強さも比例する。
Z:震度8のような存在しないレベルを上限とする。一言で表すなら「国家滅亡の危機」。出てくる化け物の強さは、歴代の特殊部隊を総動員しても厳しいと言われている。
S:Sランク部隊を派遣すれば問題なく攻略可能。隊長格の実力者であれば、軽傷を負うおそれはあるが単騎でも多分攻略できる。
A:Aランク部隊が釣り合う難易度。敵によってはAランク隊員単騎でも消滅させることは可能かもしれない。それでも災害レベルの脅威を誇るのに変わりはない。
B:全任務の半分はここに分類される。Aランクなら単騎で、Bランクでも上位の人間であれば単騎で攻略可能らしい。
C:一般的な隊員の平均的な強さの指標として用いられている。とはいえ、油断をしているとBランクでも失敗することが稀にある。
D:ほとんどの隊員の感覚では準備体操にあたる。フィールドボスが強い場合もあるが、その確率は限りなく低い。
E:控えめに言ってザコ。
俺が倒したのはDランクだったそうだ。一般人がDランクを仕留めたのは三十年ぶりなんだとか。
「あ」
喉の渇きを癒すために台所で水を飲んだ時、明日が初の勤務日であることを思い出した。
「……今から準備しとくか。電撃剣を充電しておかないと」
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