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第百三十五話 「煌々たる破壊龍・アンタレス」

俺達はすぐに今川さんと合流し、現場まで急行した。


ドォーン!!!!!!


「ッ!!」

体が軽くなるほどの衝撃が車を襲った。

「今川隊長!標的が見えました!」

「どこだ?……な、なんだあれは……⁉」


今川さんが驚愕した様子に釣られて俺も出現した化け物の姿を見た。

「なんて図体だ……」

俺も思わず声を漏らしてしまった。


「アンタレスか」

セイエイが見慣れたように言った。

「アンタレス……あの化け物に名前があるのか?」

「アイツは口から放つ光線で好き放題やっていたところを、古村青叡に瞬殺された化け物だ。威力に持続時間が反比例するという性質を持ってる。名前はあの体の輝きから取って、『煌々たる破壊龍・アンタレス』……だ」

アンタレスは視界の端の方に映ってるであろう俺達のことなんて眼中にもようで、今も光線をボカボカ撃っている。


(名持ち……いわゆるネームドを言われる化け物か。いくら父さんに瞬殺されたとはいえ、殺傷能力はそんじゃそこらの化け物とは比にならないはずだ……ん?ちょっと待てよ……)


「セイエイ、アイツが古村青叡にやられたってことは……」

「そう。Zランクヴァリァスの時に生まれた化け物の一つだよ」

「つまりアイツはSランクでも上澄みってことか」


 ◇


姜椰は今川や如月らにアンタレスの特徴を伝え、攻略の仕方を練った。

「どうしたものか……きっと僕の矢では目を狙っても致命傷にはならないと思うんだ」

「光線があるからヤツの視界内で戦うのは危険すぎる。ってことで神村、君は何か案はある?」

如月さんは俺に聞いた。

それに対して俺は誰よりも冷静に答えた。

「全長百メートル、高さ五十メートルの直方体を相手していると思えばいいだけです。確かに光線は厄介ですがセイエイ曰く、ヤツの背にある宝石を砕けば楽に倒せるそうですよ」


後ろまで移動してみると、輝いている結晶のようなものがある。

琥珀色に輝く様はアンタレスそのものだ。

「今川さん、弓の射程距離は?」

「必中させるなら五百メートル、飛ばすだけなら二千メートルかな……ここからでも当てることはできそうだけど、矢で石を砕けるかどうかはわからない」

「う~ん……」


姜椰と今川が手も足も出ないでいると、如月さんが石突(いしづき)(槍の持ち手の方の先端部分)を地面に突き立てた。

二人が振り返ると彼女はきっぱりこう言い放った。

「私が行く」

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