第四節「仕切り直し」
頭を使うことばかりだ。
つくづく異文化の中にいる。
再び一人になった部屋。休んでしまいたいのは山々だが、一度転がればもう今日は起き上がれない、という確信があった。
今日のうちにシャクカディ神徒に会っておきたい。
——お恥ずかしながら今やっと思い出しました
——再びお目にかかることが叶い……
昨日の短い会話がずっと引っかかっていた。
……その真意だけ聞き出せれば当面は満足だ。
あまり長い話はしたくない。
日はそろそろ窓の中央でこちらを見据えている。
板窓を半分閉めた。
シャクカディの元へはこちらから行こうじゃないか。
彼の脚も悪いことだし、コッパーとしても長話が続いたせいですっかり座り飽きた。
寝台の上で体を折り、靴に手を伸ばす。
先程までは突っかけていたが、きちんと出るなら紐を結ばなくては……いや、結ばせなくてはならない。
……貴人のふりというのは面倒くさい。
しかし天使の面目がある。
コッパーは手を叩き、神下らを呼び寄せ、最低限の身支度を行わせる。(クドグネも混じっていたが、身分を断ち切った態度に戻した)
そして最も手近にいた神下を案内として連れ、廊下に歩み出す。
手早く「シャクカディの元へ」と神下に告げる。
神下はすぐ返事こそしたが、その後困ったように、もごもごとなにか続けた。
聞くに、神徒らには居ると決まった部屋はなく、宮の中、宮の外を問わず日々公務をしている。だから探しながら歩くことしかできないと。
公務。
……いや、もういい。
考え事は御免だ。
これからすることは、シャクカディに会う。過去を聞く。それだけだ。
「それでかまわない。
見つからなければ戻って休む」
神下は礼をして固く振り返り、そっと歩き出した。
お久しぶりです。
ストックそんなに増えてませんが頑張り続けます。
一旦おさらい。




