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トップシークレット  作者: toshimi1215
50/61

50.人間が好き


匠が恐縮しながら「ベイ博士、頭を上げて下さい…」と言うと、女将も「なぜ日本人の姿を選んだのか、報告しなかった私達が悪いんです」と言って2人は深々と頭を下げた。ベイは心の中で(何で2人に頭を下げさせて居るんだよ、悪いのは俺じゃん…何でも分かっているような顔をして、本当は何にも分かっていない…なんで御二人が日本人なんですか何て言う疑問を持つかな、俺自身が思っていたから二人が合わせてくれたんだよ…俺はダメだなぁ…)と思いながら「誰か、情け無い僕の事を叩いてくれないかな…なんだか自分が許せないよ…」と暗い声で呟いた。するとメリーは大きく息を吸い込み、静かに両手を広げ、ベイの頬をめがけ…思い切り両手を閉じた「バチンッ」リンダは両手で自分の口を押さえ(キャー叩いた!何で本当に叩くの?とっても痛そうじゃない、メリー加減を知らないの…)と思いながらボブの顔を見ると、ボブの口元は「あわわわ…どうして叩いちゃったの?…」と言いながら震えていた、リンダはボブを抱きしめ「大丈夫よ私は貴方を叩いたりしないから」と耳元で囁くと、ボブは小さく頷いた。メリーは皆んなの前では有るが「ベイ、しっかりして。女将さんも匠さんも許してくれているじゃない。ベイ、私の顔をちゃんと見て。…私はベイを愛してる。皆んなはベイを尊敬している。何も変わっていないわ。復讐と言う1つの事が終わったから、ベイの気持ちが少し…フッと抜けただけよ、ベイの事だから、この先にも色々な計画があるんでしょう?」ベイは両目に、薄っすらと涙を浮かべながら「…そうだ…沢山の事を考えていたんだ…皆んなゴメン。メリーの言う通り、復讐と言う1つの目的を達成したものだから、心の中にポッカリと穴が空いてしまったような…女将さん、匠さん、嫌な思いをさせてしまってすみません。ジョニー、君の質問のお陰で、僕の心の中の、ボンヤリ感を取り除く事が出来たよアリガトウ。そしてメリー、よく僕の空虚感が分かったね?」するとメリーは微笑みながらベイの腰に手を回すと「ベイ、毎晩あなたを包み込んでいる私よ、大抵の事は分かるのよ……復讐が終わった今…一瞬、ほんの一瞬だけ目標を見失っちゃったのよね。ベイは、私を膝の上に抱っこして、私の胸の中に顔を埋めて甘えて居る時も…本当は、世の中の為になる事を考えているのよね、どうすれば皆んなが幸せに慣れるんだろうかって…違うかしら?」ベイは真っ赤な顔で「メリー…君の言う通りなんだけど…毎晩包み込むと言うセリフは…その、2人だけの時にしてくれないかなぁ、なんだか照れちゃうよ…」と言うベイの言葉でブリッジ内の空気が和らいだ、それと同時にメリーの顔は急に真っ赤に成り「あっ、あっ、ごめんなさい、私ったら頭に血が登ちゃって、皆んなの前で何言ってるのかしら」と言ってベイの胸の中に顔を隠した。するとリンダが「メリー大丈夫、気にする事は無いわ、私だって毎晩ボブを包み込んでいるんだから」と言えば「私も毎晩ジョニーを包み込んでいるわよ」とアンジーが言い、ルーシーも「私だって2人きりで部屋にいる時は、グレイの服は全部脱がしているもの」と言って微笑むと、女将が間髪いれずに「私も皆さんを見習って、今夜から匠の服を脱がして、包み込みますね…」と言って親指を立てたので、ブリッジの中は大爆笑となった…スカイシップの中は何時も楽しい…緊張感と和らいだ雰囲気のバランスが良いのかも知れない。。身長15㎝から20㎝の妖精モードのフリー達がブリッジの中央に集まって何かを相談している…話しがまとまったのかフリー・ジーが良く通る声で「皆さん、ブラウンさんが「さあ、ディナーの準備が出来たぞ、あとは皆さんのお帰りを待つばかりだ」と言っておられます」と言った。皆んなは(あっ、もうそんなに時間が経ったんだ)と思った。すると次にフリー・アーが「皆さんレイチェルさんが「匠さんと女将さんの分も作ったけど…来て下さるかしら」と言っておられます」と言った。女将と匠は(えっ?私達も…)と思いながら顔を見合わせて驚いている。フリー・メーはそんな2人に「匠様、女将様、スカイシップの留守場は私達8体に任せて下さい」と言って頭を下げた。女将は微笑みながらベイの顔を見た、ベイは満面の笑みで「一緒に行きましょう。そして、これから先も…ずっと一緒に行動しましょう…私達は家族でしょ…」と言った。匠と女将は目頭を押さえている、もう完璧に人間である。女将は匠の手を握りしめながら「皆さん、ありがとうございます、御言葉に甘えて出席させて頂きます」と言うと、8人は一斉に親指を立てて微笑んだ。そんな時、フリー・メーが、メリーの耳元で「メリー様、旦那様の頬がかなり熱を持っています、治してあげて頂けますか?」と言った。メリーは慌ててベイの顔を見た、クッキリと浮かび上がっている自分の手形(キヤッー、私ったらチカラ加減を知らないの、ベイの顔が腫れているじゃないの…)と思った後に「ごめんなさい、痛かったでしょ…」と言いながらマシンを起動させると手形はアッと言う間に消えた「ベイ…大丈夫。本当にゴメンね…」「大丈夫だよメリー…僕の方こそゴメンね頼りないリーダーで…でもさっきのメリーの愛のムチでしっかりと目が覚めたから…」ベイはメリーを抱きしめながら…ボブ、リンダ、ジョニー、アンジー、グレイ、ルーシー、そして匠、女将の顔を順番に観ると「…もしも又…僕が情け無いような事を言った時は…遠慮なくビシッと叩いて下さいね…」と言った。するとボブが、小さく咳払いをして「あの…ベイ博士…すみません…あの何て言えばいいのか…オレ達はいつもベイ博士に頼ってばっかりで…本当に、すみません…その…」と言いながらリンダの顔を見て(上手く言えないよ…リンダ助けて…)と目で訴えた。リンダは頷きながら「ベイ博士、ボブに代わりまして、私から…私達はまず、謝らなければなりません」ベイは「えっ?何をだい?」と言って首を傾げた、それとは対照的にリンダは背筋をピンと伸ばした状態で「…私達は子供のころからずっとベイ博士に頼って生きて来ました…いま思えば12、3歳のベイ少年にです。学校の勉強から社会の勉強に至るまで、様々な事を教わりました…いつの間にか私達は、全ての答えをベイ博士に求めるようになっていました…さっきメリーはベイ博士を…叩きたくなんか無かったと思います。きっと私達が不安げな顔をしていたのだと思います…すみません私達って…ぜんぜん成長していませんね…」と言って下を向いた。するとベイが「何を言うのかと思ったら…たしかに子供の頃はそんな時もあったけれど、大人になってからは、皆んな立派に社会の中で実証を示していたじゃない。むしろ僕の方が全然ダメで、何回もクビになってさ…いつもメリーに心配ばかりさせて」とそこまで言うと横からジョニーが「ベイ博士がクビに成ったは全部、ベイ博士の才能を妬んだ悪い奴等の陰謀ですよ。僕とアンジーが、ラジオ番組のDJになれたのも…僕達の後ろで何時もベイ博士が見守っていて下さったおかげです」と言いながら目を潤ませた。するとグレイも「僕の料理が世間に対して、良い評価を受けたのも…ベイ博士のおかげです」「それはグレイの実力が世間に認められたんだよ」「はい、でも…ずいぶん沢山の方達が「私はベイ博士の後輩です、絶対に美味しいから、僕の弟と妹の料理が凄いんだ、だから経済的に余裕がある時は一回食べに行ってあげてよ、本当に美味しい料理なんだよ」って言ってました。僕はルーシーと「あぁ、ベイ博士にずっと影から助けてもらって居るんだ」って話していたんです…」と言ってルーシーと見つめ合っている。ベイは小さな溜め息をつきながら「…皆んな僕を過大評価し過ぎだよ、何時も言っているだろ…僕の頭の中はメリーの裸の姿でイッパイだって…」と言って、わざといやらしそうな顔を作った。メリーが小さな声で「もぅ〜ベイったら〜」と甘えるような声を出すと、女将と匠はニッコリと微笑み、ボブ達6人は(もぅ〜直ぐに照れて…話しを茶化すんだから……でも本当に優しい兄貴であり、お父さんなんだよね…常に俺達(私達)を守ってくれているんだよね…)と思うと…胸が熱く成った。匠は女将の耳元で「話しがまとまったようだね」「そうね」「船をホテルに移動させるね」「うん…」と言いながら女将は可愛く微笑んだ。本当は2人の間で声を出して話す必要は一切ない、お互いの顔を見つめ合うだけで会話ができるのだ…しかし2人は全ての事を8人の行動から学んでいるので…時にはお互いの耳元で、ヒソヒソ話しをする事が、素敵な行ないだと認識したようである。スカイシップは、ブラウン一家の待つホワイトホテルの…50メートル上空に到着した。 第14 〈…夫婦…〉 一番最初にスカイシップを見つけたのはニーナである、ニーナは全速力でホテルの中に入ると「お兄ちゃん、先生達が帰って来た!」と言ってトムの胸の中に飛び込んだ。トムはニーナをギュッと抱きしめ「良かったねニーナ、先生達が帰って来てくれて!」2人はスカイシップの中を勝手に動き回ってしまった事に対して自己反省していたので、何となくではあるが(ベイ博士は怒っていたんじゃないかな?先生方は呆れていたんじゃないかな?…もう会えないんじゃないだろうか?)と思っていた、だから2人は顔を見合わせた後…大声で「パパ、ママ、皆さんが帰って来られたよ!」と叫びながら、キッチンに駆け込んで行った。ブラウンは満面の笑みを浮かべると「さぁ4人で皆さんをお出迎えしよう」と言ってレイチェルにキスをした…実はブラウンも子供達と同様に内心はドキドキしていたのだ、料理を作りながら「ねぇレイチェル…やっぱりスカイシップの中を勝手に動き回っては…いけなかったよね」「私も反省して居るところ…前に遠足の時に乗せて頂いた時とは全然違う状況なのに…子供達が「デッキに降りたい」って言った時…私も先生方が何をされるのか見てみたいって思っちゃって…大人失格よね…」「僕も同じだよ、失格だよ…皆さん帰って来てくださるかなぁ…」と言っている時にトムとニーナがキッチンに飛び込んで来たのである、ブラウン夫妻は、一回のキスでは足りないくらいの喜びが胸の中に広がった。四人がキッチンを一歩出た時である、ロビーの方が明るくなってきている、四人は(あっ…)と思いながら5メートルの廊下を急いで走った…ロビーの真ん中がキラキラと光っている…と思った次の瞬間である、10名の姿がパッと現れた。トムとニーナが声を揃えて「おかえりなさい」と言うと10名はそれぞれに「ただいま」と言って微笑んでくれた。ブラウンが嬉しそうな声で「直ぐに料理をお運びしますので、宜しければ、席にかけてお待ちください」と言うと…女将はキッチンの方に目を向け「私が運びますよ…」と言って右手を軽く胸のところまで上げた「カチャカチャカチャ」と言う、小さな食器の音が…キッチンの方から聞こえる、女将はニッコリと微笑み「さぁ皆さん、席に着きましょう」と周りを見回した後に、匠の顔を見た。匠はソッと左腕を上げると「女将、私の腕は貴女の物ですよ、どうぞ…」と言ってポーズを決めている、すると女将は嬉しそうに匠の腕に甘えにいった。ベイはブラウン夫妻と子供達に「さぁ皆んなで食事会を楽しみましょう」と言うと、ブラウンの腕にレイチェルが飛びつき、トムの腕にはニーナが飛び着いた…その時、皆んなの頭の上を、料理を乗せたお皿や、飲み物を入れたコップ、フォーク、ナイフ、スプーンなどが…スッーと、テーブルの方に向かって飛んで行った。匠と女将を除いた12名は(…もう魔法使いじゃん…)と思いながら2人に目を向けると…2人は声を揃えて「何なりと、お申し付けください、大抵の願い事は…叶えられると思います」と言って微笑んでいる、12名は思わず「よろしくお願いします」と言って頭を下げた、すると匠が恐縮しながらが「頭を上げてください、ベイ博士をはじめ、皆さんの希望に応える事が、私達の幸せなんです」と言ってくれた。12名は心の中で(なんて優しくて謙虚な魔法使いだろう…いやAIだろう…いや夫婦だろう…)と思った。14名がテーブルに着いた時にはすでに…料理は並び終わっている、ベイは目の前のグラスを持つと、皆んなの顔を見回し「…少しだけ話しをしてもいいかな?」と言った。誰もが笑顔で頷いている、ベイは小さく会釈をした後に「僕の…訳の分からない、復讐と言う名の作戦に協力してくれて、本当に今までありがとう…やっと一区切りがつきました。これから先は、皆んなの意見をよく聞いて、行動しようと思っています、だから何か思いついた事が有れば、何でも言ってほしいと思います…話しはそれだけです。じゃあ…お疲れ様でした、乾杯」と言ってグラスを上げると全員が笑顔で「カンパーイ」と言ってグラスを高々と上げた…いつも通りの楽しい食事会の始まりである、ただ少し違うとすれば、匠と女将が加わった事である。。。食事会が終わり、それぞれが自分達の部屋に入って行った…「楽しかったわね」「うん、楽しかったね」女将の言葉に答えながら匠は部屋の中を見回している「どうしたの匠?…部屋の中が気になるの?」匠は女将に視線を向け「いや、嬉しくてね。この部屋の中だけではなく、僕達2人は世界中の建物の中を、データとして知っているだろう…でも今現在…君と僕はこの部屋の中に立っている、スカイシップではない、この部屋の中に…実は食事会の時から僕はずっと興奮しているんだ」「興奮…?」「うん。あぁ、フォークってこんなに軽いんだ、肉って美味しい物なんだなぁ、ビールって喉がシュワシュワするんだ、ケーキってこんなに甘い物なんだなぁって」「私も同じことを考えていたわ。あと、人の目を見て会話をするって楽しいものね、相手の目元、口元を見ながら自分がどのタイミングで話しの中に入っていけばいいのか、ドキドキしちゃったわ」「そうだね…人間っていいね…この身体に成ってから更にそう思うよ」。。。。。。

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