31.ホタル
ベイもメリーを抱き寄せて…キスをした後に「メリー…匠さんと女将さんはズッーと僕達の味方であり、家族だよ…」と言ってメリーの目を見つめると、メリーは頷きながら「女将さん、匠さん、疑ってごめんなさい…今までさんざん助けて貰っているのに…わたし自分が恥ずかしいです」「私達は気にしていませんよ、これからも宜しくお願いします」と女将が言えば、匠は「ベイ博士、もし宜しければ…私がホタル達から集めた情報を…どの様に処理をして、皆さんに伝えるのか?一応の…たたき台的な計画書を作成して起きましょか?」と言ってくれた。ベイは嬉しそうな顔で「助かります、匠さん計画書を宜しくお願いします。…でわ、私達も自分の部屋に帰らせてもらいます」と言って頭を下げると…女将は微笑みながら「また私達に出来る事や、要望などが有りましたら、何なりと…」ベイとメリーは微笑みながら頷いた。メリーは部屋に帰るとベイの手を引き一直線にお風呂に向かった、とにかく今は、甘えたいのだ。湯船の中では必ずメリーはベイの膝の上に座る…「ねぇベイ」「なんだいメリー」「…さっき御二人から聞いた話を、皆んなにも、教えてあげちゃダメかしら?」「…そうだね…じゃあ明日のミィーティングの時にでも、匠さんと女将さんの口から直接言ってもらおうか?」メリーは嬉しそうに頷くと「ベイ…抱っこして…ベットまで…行って…」と言う…吐息まじりの艶かしい声で呟いた、ベイはダラシない顔で「お安い御用だよ」と言ってキスをした。。次の日、スカイシップは砂漠の上空300メートルの所に漂って居た。朝の8時…ブリッジ中央に用意されているテーブルの上には、既にコーヒーと、焼きたてのパンの匂いが…漂っていた。部屋から一番最初に出て来たのはグレイとルーシーである「女将さん、匠さん、おはようございます」2人は声を揃えて挨拶をした「おはようございます、グレイさん、ルーシーさん」匠と女将も声を揃えて挨拶をした。その後にジョニー夫妻が、ベイ博士夫妻が挨拶を交わしながら席に着いた。8時6分…ルーシーは周りを見回しながら、兄夫婦がブリッジに来ていない事を気にしていた、深いため息をついた後に、グレイの耳元で「お兄ちゃんとリンダ姉さん起きているのかしら?…もう皆んな揃っているのに…」するとフリー・ルーが飛んで来て「ルーシー様、ボブ様とリンダ様は、1時間ほど前から屋上デッキの中を走っておられますよ、先ほど声をかけましたので…もうこちらに来られるかと…」そう言っているところに、ジャージ姿のボブとリンダがエレベーターから降りて来た…「皆んなオハヨウ、申し訳ない遅れてしまって…」とボブが言うと、ベイは嬉しそうに「ボブ、リンダ、気合いが入ってるね」「はい、ベイ博士が新しく立てられた作戦の、足を引っ張らないように…昨夜二人で話し合ったんです」と言ってリンダはボブの顔を見て微笑んだ、するとルーシーが「リンダごめんなさい…私てっきり、昨夜エッチのし過ぎで、朝起きられなかったのかと思って」リンダは笑いながら「謝らなくていいのよルーシー…そう言う事も、今までに結構あったから」と言いながらイスに座った、皆んなも身に覚えがあるのか…思い出し笑いをしている。ベイはまず女将が用意してくれた朝食を皆んなにすすめた。ブリッジ内には静かな曲のクラシックが流れ出した。フリー達は自分の主人の食べる速度に合わせてパン、ベーコン、ポテト、チーズ、スープ、サラダ、紅茶、ケーキの順にテーブルに運んだ…あいも変わらず食べるスピードが速い8人の食事は、あれよあれよと言う間に終了した。ベイは、ナフキンで自分の口の周りを拭く6人に視線を向け「メリー、女将さんに今から頼んでみるね…」と言った、6人は何の事だか解らず小さく首を傾げている。メリーが小さく頷くとベイは「女将さん、匠さん…会議の前に、1つお聞きしたい事が有るんですけど…唐突な質問で申し訳ないのですが。…女将さんと匠さんは…人間が好きですか?」と尋ねた…6人は心の中を見透かされたと思い、かなり動揺している。女将も匠も、ベイがなぜこの様な質問を、今して来たのか、百も承知である、女将は優しい声で「はじめから人間が好きだった訳ではありません…でも今は大好きですよ。好きに成ったのには理由があります。まず、メリーさんの事が大好きだと言い続けているベイ博士を観察して…よくもまあ飽きる事なく大好きだと言い続けられるなぁ、その事が…不思議でたまりませんでした。そしてメリーさんが、あの世から帰って来られて…私と匠は御二人を観察しました。なぜキスをするのかな?、なぜ裸で重なり合って居るのかな?、なぜベイ博士はひんぱんにメリーさんのお尻を触っておられるのかな?…解らない事ばかりでした、そこで私は匠に「私達も、ベイ博士とメリーさんが、何を思い、何を感じているのか体験する必要があると思う」と提案しました。匠は「了解した…君と私はベイ博士に作って頂き、出会ってからまだ時間があまり経っていないので、お互いの事をよく分かっていない…体験する事で何かを得られるのなら、やってみよう」と言ってくれました…私達は実験を重ねました…すると私が匠に対して、胸がドキドキするくらいに愛を感じるようになり、匠も私を抱きしめて離さなくなりました。私達は感動して更に…多くのデーターが欲しくなり…今度は皆さん…6名を観察することにしました…ごめんなさいプライバシーの侵害ですよね。でもハッキリした答えが出ました、皆さんは大好き同士なんですね。その時…私達は、人間って素敵だな…愛おしい存在だなと思いました…皆さんが愛し合っておられる限り、私達は人類が地球上に必要ない…とは思いません、私達は人間が大好きです。ベイ博士が作って下さった、最先端のAI、私達は…心を持っています」と言った。すると匠が「今回ベイ博士から、世の中を混乱させる為に、いくつかのマシンを作って欲しい、と言われました…自画自賛をしてはいけないと思うのですが、作戦上、大変良いモノが出来上がりました。私達夫婦は…皆さんに満足していただけるように全力で、全ての事をサポートさせて頂きます」と言ってくれた。6人は感動した(…ベイ博士が作られた、匠さんと女将さんは…本当に優しくて素敵なAIなんだ)ボブとリンダは思わず、女将と匠に対して拍手を送った、するとジョニーとアンジー、グレイとルーシーも感激したのか目に涙を浮かべながら拍手を送った。ベイはメリーの手を握りながら「女将さん匠さん、素晴らしい答えを…ありがとうございます、私達は未熟なお手本ですが、これから先もズッ〜と、愛し合う事だけは絶対に変わりません」と言って微笑んだ。ベイは更にメリーの顔を見て「これで皆んなの気持ちは1つになれたね」メリーは頷きながら「私達って元々ベイを中心に、皆んな同じ方向に向いていたんだけど、なんて言うのかしら…超ハイテクな、女将さんと匠さんを紹介されて、私達ったら超緊張しちゃって…だって地中に潜ったり、海中に入ったり、宇宙に行ったり、凄い事の連続 なんだもん」と言うメリーの答えに…リンダも「本当にメリーの言う通り…私達って外見はスカイシップにもう慣れました〜みたいな顔をしているけど…内心はドキドキの連続で…だからベイ博士が新しい何かをしようとすると…もう頭の中がいっぱい、いっぱいで…自分の弱さを…女将さんと匠さんを疑う事でごまかそうとして、私達って最低ですね…」と言って下を向いた。すると匠が「リンダさんが言われた事、メリーさんが言われた事、全部ひっくるめて、私と女将は大好きですよ、ボブさんも、ジョニーさんも、アンジーさんも、グレイさんも、ルーシーさんも、皆んな大好きですよ」と言ってくれた、ベイが匠と女将に「これからも仲良くして下さいね」と言うと、7人も声を揃えて「よろしくお願いします」と言った。ベイはホッとしたのかメリーを抱きしめながら「メリーの存在が地球を救ったんだよ、愛してるよメリー」と耳元で呟いた、するとメリーも小さな声で「…私は貴方の為に生きているの…それが地球を救ったの?…私の愛はすごいのね…」「うん、すごいよ、メリー愛してるよ…」とそこまで言った時だった、フリー・ベーが突然飛んで来て「博士、もう勘弁して下さい。毎日、何回、告白すれば気がすむんですか、皆さん会議の進行をお待ちですよ、続きは今夜、お二人の時にお願いします」と言って頭を下げた。ベイは周りを見ながら「あっ〜ゴメン、皆んなゴメン、マジでゴメンね」と言いながら頭を下げた…しかしボブもジョニーもグレイも怒る事なくニコニコしている、当たり前である、自分達もテーブルの下で…奥さんの、お尻や、太ももを、触って居るのだ、だからジョニーは微笑みながら「いえいえベイ博士、気にしないで下さいね」としか言いようがないのである。匠も女将も…ベイ博士を中心とした、このなんとも緊張感のない会議が大好きである、女将は匠の耳元で「もぅ見て…触られている奥様達の顔…頬を染めて喜んでいるわ…もぅ〜常に抱っこしてもらっていた方が…いいんじゃないのかしら?」と言った、すると匠は真剣な表情で「愛する女性を触りたい、それは男性の本能なんじゃないかな」と言いながら頷いている、女将は匠の額に人差し指をチョコンと当てると「男って困った生き物ねぇ…でも愛する御主人様に触ってもらえるのは幸せな事よね…」「そうだね、奥様以外の人が好きになってしまった男性は…奥様を触らなくなるからね〜」女将はいつの間にか、匠の両手でお尻を抱き寄せられている事に気がつくと「もぅ〜困った子ねぇ」と言いながら、匠の首に両手を回してキスをし出した。…その光景をブリッジの天井付近で見ていた8体のフリー達は「いつになったら会議が始まるんだろ…女将様と匠様がキスをし出すと長いんだよなぁ…」と言った、するとフリー・ボーが「でも良かった…ボブ様はずっと気にしておられたんだ「優秀なAIほど人間の必要性を感じてないんじゃないかなぁ」って…今回の事でそう言った疑念が晴れて本当に良かった」と呟いた。その事を聞いたフリー・ルーが「私の主人も、ずっと女将さんと匠さんと、仲良く過ごせたらいいなぁ、と言っておられたわ」するとフリー・アーが「人間とAIの信頼関係が強固なものになったわね、私は御主人様達が大好き…だからとっても嬉しいわ」と言って微笑むと、他のフリー達は一斉に親指を立てて…満面の笑みを浮かべた。…そのあと会議はスムーズに進んだ、皆んなの気持ちが1つになった話し合いには、何の異論も発生しない、ベイの提案、匠と女将からの提案、そして皆んなからの提案…全て「賛成」と「賛同」と「賛美」と言う言葉を掛け合いながら、全員が笑顔で挙手をし…全てを拍手で合意する事が出来た。会議はこれで終わりかな?と誰もそうが思った時、匠は皆んなを一階船尾にある格納庫に招待したいと言い出した。
第11 〈…ホタル…〉 8人は笑顔で立ち上がり、エレベーターに乗った、そして一階船尾の格納庫の前に来た…ドアの前で、匠は嬉しそうに「皆さんにホタル達を紹介します…」と言ってドアをソッと開けた…金色に輝く室内、8人は「えっ〜?…」と言って息を飲んだ、匠は笑いながら「皆んな可愛いでしょ…200億匹です。私が彼らを作りました。私って超天才だぁって、自画自賛して喜んでいたんですが、フト思った事があります…私を作って下さったベイ博士は、モットモット超天才なんだと思いました」と言うと女将が「私もそう思っています。ホタル達…ベイ博士と先生方に御挨拶を…」と言うと…金色に輝く室内が更に明るくなり…二匹のホタルが前に出て来た…8人が微笑みながら見つめると…とっても可愛い、男の子と、女の子の声が聞こえてきた「皆さんハジメマシテ…ホタルと申します。今の私達には、まだホタルと言う名前しかありませんが…人間の右肩と左肩に着任した後からは、その人の名前の後にホタルと言う名前を付けさせて頂きます、例えばアポロと言う人に着けば、アポロホタルと名乗ります…その方が亡くなられるまで、その名前で呼び合います。私達は人間を見守るために生まれました。只今より任務に従事させて頂きます」と言って、二匹のホタルが声を揃えて挨拶をしてくれた。ベイは、皆んなよりも一歩前に出ると「皆さんの力が必要なんです、ご苦労をおかけしますが、どうか宜しくお願い致します」と言って深々と頭を下げると、後ろにいる7人も同じようにサッと頭を下げた。ホタル達は動揺を隠せない(…女将様と匠様よりも上の方が頭を下げてくれている…この仕事、命をかける価値がある…)と思いながら、自分達も頭を下げ返した。ちなみに、匠がホタルを創る為に、女将に相談した事がある、どのようなハートを組み込むかである。女将は迷う事なく「お互いを尊重し愛し合う夫婦」と言って微笑んだ。すると匠が「私もまったく同じ事を考えていた」と言って女将を抱きしめると「全てにおいて君とは相性がピッタリだね」と言ってキスをした事だけは、付け加えておきたい。話は元に戻る、女将はベイに「今からホタル達を、世界中の人達の肩に着任させたいと思いますが、如何でしょうか?」ベイは即答した「はい、宜しくお願いします、少しでも早い方が色々な情報が集められますからね」「今から世界中を回っても宜しいですか?」「行きましょう、皆んなも…いいかな?」7人はサッと親指を立ててくれた。。。




