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固有スキル【交換】でいらないものを邪魔者に押し付けて成り上がります!  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻、コミカライズ1巻
S級昇格編

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第91話 新生活 

 魔の聖域を横断する交易路を途中まで整備して、いまは辺境軍が見回りをして安全性の確認をしてくれている。

 3週間ほどして一応の安全が確認されたあと、ウォーレンさんは街道と周辺施設の整備に乗り出した。


 オルランド伯爵家からというか僕からだけど、クレミアン商会への依頼となっている。

 もちろんそんな大事業をクレミアン商会だけでは出来ないのでいろんな商会と一時的に連合を組んで、という話なのだがトーマス商会も参加しているという。

 しかも主導はクレミアン商会という形で。

 僕の面子を考慮してくれたのだろう。



 土木工事に関しては基本魔道具を使用しつつの手作業だが、物資の運搬は僕のディメンジョンボックスに詰めて転移すればいいのでそういう手伝いはしていた。

 作業員もゲートで運べばいいと思ったが、さすがにそれは僕のスキルが表に出過ぎるのでやめにした。

 物資の運搬ならマジックバッグと【浮遊】スキルでどうとでも説明できるが、人を移動させると説明は無理だ。



◇◇◇



 また、かねてから建築中だった僕の王都での新居も完成した。


 第三王女殿下の婚約者候補である伯爵が平民用の宿舎で寝泊まり、というわけにはいかなかったからだ。

 ある程度の地位のある貴族は領地と王都の両方に屋敷を構えるが、僕の場合は王都だけだ。

 ブラックギルド壊滅時に取り潰された貴族の邸宅に空きが出たのでそこにそのまま住めばよかったのだが、こういう場合いったん前の住人の屋敷を取り壊して新しく建てるものらしい。

 余計にお金がかかるじゃないか、と思ったが、貴族は敢えてお金を使い市井にお金を落とさなければならないからということだ。


 別に慣習に文句を言うつもりもないので、そうすることにした。

 ヘルコンドルの羽根のお金があったからというのもあるけれど。


 僕が乱獲したせいで以前ほど高値では取引されてないようだが、ギルドに納めたとき時価だからというのでその場で査定はされず、売却できた分から後で僕に支払われる形になっている。

 一応、僕に配慮してか少しずつ市場に売却していて、一気に値が下がらない形にしてくれているようだ。



◇◇◇



 貴族街にできた新しい僕の家は、僕の他、住み込みの使用人、それに僕と補佐官のための執務室が用意されている。

 交易路が開通すれば、街道の維持、施設の整備、維持などを行い、住民や施設からの税収で生活を賄わなければならない。 

 また当面の間は、街道の通行料を徴収してもいいとされているので、それらの計算、徴収ができる人材が必要だ。

 そのあたりは、王家とスタン侯爵家から融通してもらった。

 身元も能力も保証済みだ。



 収入については、S級ダンジョンの魔石やドロップ品を売ればなんとかなるのだろうがいつまでもそれに頼るわけにはいかない。

 とはいえ、今はまだダンジョンからの収入が主だ。

 今まで稼いだ分があるから、しばらくは生活に困らない。

 補佐官や使用人達には定期的に必ず給料を支払わなければならず、これができないとそもそも土地の経営者たる貴族として失格とみなされてしまうのは、一人親方の冒険者との大きな違いだな、と思う。



 さらに変化があったのはエリアの婚約者第一候補となったことで、王家に月に一度呼ばれることとなったことだ。

 将来的には王家の親族となるわけで、面通しというわけだ。

 これでエリアに堂々と会える。

 相変わらずギルドの受付にいるので会えるといえば会えるのだけど。



◇◇◇



 この2週間はそんな感じでおおむね事務的な手続きに追われていた。

 それでも不慣れな僕に配慮して補佐官をつけてもらっていたが、貴族に成り立ては大体こんなものだそうだ。

 今の王様になって手続きの見直しを適宜行なっているため、書類や手続きの総数はかなり減ったらしい。

 不遜だけれども王様って仕事してるんだなあ、って思ってしまった。



 そんななか、【時空魔法】を通じてクラウディアさんから呼び出しがかかる。

 クラウディアさんの家に転移すると、お茶と菓子を構えて待ってくれていた。

 

「時間ができたら、『ロックドライブラリー』に行ってみるといいわ」


 と言ったきり、黙ってしまった。

 しばらくダンジョンに行っていない。

 ミストラルさんは1日限りの助っ人で他のパーティに参加していたりするようだ。

 


 これは、気分転換したらどうかという気遣いだろうか。

 何か悩んでいるようでもあったが聞けるような感じでもなかったので、そのままお茶と菓子をいただいた後、帰ることにした。



 翌日、ミストラルさんといっしょに『ロックドライブラリー』を突き進んでいった先で、懐かしいものを見ることになった。



 いつもお読みいただきありがとうございます!

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