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家で留守番をしていた信一は、人伝に、この事実を知る。
そして、協会の礼拝堂に行き、神に祈った。
祖父、正山の回復と、父母が天国に召されることを。
父母が亡くなったことは、それは、もちろん悲しんだ。辛く苦しいのは紛れもなかった。それでも、父母が天国に召されることを信じ、正山が生きていてくれたことに信一は感謝したのだ。
彼は、神を、ただ信じていた。
時が過ぎ、正山は日常生活が出来るほど回復したが、滅多に笑わなくなった。たまに笑うが、信一から見て、どこか作り笑いだった。
信一は、大学に進学して、より一層神学を学ぶようになるが、その大学はコテコテの宗教大学ではなく、幅広く教養を身につけた。
その大学生活で、信一は恋人ができる。
名を「松下 奈美」と言った。
奈美と甘い恋愛の日々を信一は送った。奈美は、信一の理想そのものの女性だった。




