第33話 致命的隙間
「ただの混乱じゃないね、自覚したことで今までギリギリで保っていた脳機能がくずれたか?」
「これ以上喋るな・・・!」
「『霊廟陣・即霊』、悪霊解放!」
どす黒い氣の塊が霊廟陣内に渦巻く。
「ガ!グハァ。」
「『即霊』×氣体術・乱れ過連!」
「大量に放出された悪霊による乱打!これじゃリンチだなぁ。」
崇城は覚醒の影響で脳に多大なダメージが今になって負荷をかける、それを見逃さんとする全方位からの連撃により内にも外にも限界が近ずく。
「寝ている場合ではないねぇ・・・『百人一瞬』!」
「婆さんは寝てな!」
(念の為、霊廟陣を広く展開しておいて良かった。婆さんは俺の天敵、霊廟陣に入れとけば異能で邪魔される前にこっちから仕掛けれる。)
「クク!こっちに意識を向けたねぇ、小童!」
「!?いやだがアイツもう何も出来やしないはず?!何をしようと・・・?」
「年寄りは若者の背中を押すぐらいしかできないさ。」
ボン!
「ありがとうございます・・・頭が冷えました。」
群がっていた悪霊が全て消し飛ばされる。
蘇我 神子の能力「百人一瞬」は魂に干渉する能力だと言われてい。しかしその力の本質は違う。
「魂じゃねぇだろそれは!おかしいだろ・・・おかしいだろ!」
力の本質は魂の干渉ではない、ありとあらゆるモノの境目を自由に操る。境界に干渉する力。
「今のワシには、これぐらいのことしか出来ない。デバーノめ、重要なことは事前に伝えろ。」
「師匠が渡してくれた荷物のお陰だ。ごめん皆、今だけは吹っ切れさせてくれ!」
「精神を一時的に安定させる遺物か?クソが、上手くいかねぇ!」
刺客には焦りが見える。焦りによる最悪の手。
「『霊廟陣・即霊-鬼神変陣』。全力で殺す!自分で道を決めたなら、全うしろよ乖理野郎!」
鬼を想わせる悪霊が霊廟陣を丸ごと飲み込み顕現する。
「どうせ婆さんの異能でボロボロだったんだ、ぶっち擦り潰し裂き殺せ!」
「ふぅ・・・・・・・・・『強増力──────────
一時的に安定した精神状態からの全力の集中。波紋一つない地平線まで続く泉の如く、人生の中で最も長い時間と思う程。
────────────ストライク』!!」
この一撃は全を壊さんとする悪鬼を葬る。
To Be Continued




