用語・世界設定等のまとめ・解説
『夜想曲』の用語や世界設定のまとめ・解説します。
読まなくても問題ありませんが、今後のお話がちょっと分かりやすくはなると思いますので、良かったら一読ください。
※基本的に第四夜終了までで判明している事となっています
『アーシア・ファルス』
プロローグに書いてある通り、宇宙のこと。
ただテレビやネット、学校での知識で知る宇宙とは異なる宇宙。
球体の星ではなく、陸地がそのままの形で宇宙に浮かんでいる。
『星』=『大陸』であり、かと言って星の様に自転せず、代わりに太陽と月が大陸の周りを回っている。『地動説』ではなく『天動説』が近い。
大陸が球体ではないのでこの宇宙に海は存在しない。
ちなみに太陽は勿論、月も自力で光っている。夜空の星は宇宙に数多にある『塵』が太陽や月の光を受けて光って見えているだけ。なので日毎に見える塵が違うので星座は勿論、星による東西南北を測る術などもない。
アーシア・ファルスには数多の大陸が存在するが、基本的に大陸同士の交流、行き来はない。それぞれがあまりに遠くにあるため、この空の向こうに他の大陸があるなど普通は考えないからである。
自分達の住む大陸以外に大陸があると知っているのは、一部の大陸の者を除いて極僅かである。
『フェスティア大陸』
アーシア・ファルスに浮かぶ大陸の一つ。
精霊信仰が強く、それ故にか国という概念はない。
それどころか町や村にも決められた範囲や領地といったものが定められていない。ただどの町も、例え小さな村であっても、高い壁、外壁や砦で周囲を囲んでいる。
これは魔族がこの大陸に初めて襲撃してきた際、町を守護してくれている精霊たちが人々と協力しあい、作り上げてくれたもの。
精霊達が半円状の結界で町を囲み、それを人々が補強、監視塔を兼ね備えた外壁を作り上げた。
元々この大陸に『存在しなかった』魔族たちは一体どこから来て、何故フェスティア大陸を闇で覆ったのか。
中途半端に町を襲い、大陸全土を壊滅させずに放置しているのは何故か。
全ては未だ謎のままである。
『魔族』
100年前、突如としてフェスティア大陸に現れ、大陸全土を襲い、闇で覆った種族。
耳は長く尖り、頭に角、背中に黒い翼を生やし、男は金眼、女も赤に金の色彩の入った目をしているのが特徴。更に驚異的な魔力と身体能力、回復力を持っており、その所為か長命でもある。
獣と混ざったような醜い異形の姿の者が多い中、完全な人型は見目麗しい。異形はランクの低い者ばかりで、あまりに不自然なその姿に魔法実験か何かの合成なのではないか、とハンターギルドでは噂されている。
『魔族の階級』
大公爵 デミルス
公爵 ルーフェン マルクス 不明
侯爵 この階級から人型のみ
伯爵 人型多し
子爵 この階級からダンジョン持ち 人型稀
男爵 ダンジョンを持たない野良 人型無し
騎士 ダンジョンを持たない野良 人型無し
『闇の狩人』
魔族の襲来から数年後、現状を打破しようと数名の若者達が立ち上がり、魔術・武術・剣術など戦いに長けた者達を集めて魔族討伐ギルドを創立した。
『闇の狩人』と名乗る彼らは魔族達を狩り、人々の苦しみと闇を少しずつ解放していっている。
ギルドは各町に必ず作られている。周辺の魔族の情報を収集・管理するのは勿論、駆け出しハンター達の衣食住も賄っているので施設としてかなり巨大な作り。町の中心部に作られ、もしもの時の避難場所としての役割も持っている。
ハンターの主な仕事は勿論魔族討伐だが、商人達の護衛や薬草採取なども依頼される。中にはギルドを通さずハンターに直接依頼する者もいるが、ギルドの依頼をキチンとこなしているなら個々の契約は本人たちの自由であるとしてギルド側は特に介入しない。
ただあまりにも理不尽な依頼・依頼料の未払い・ハンター側の暴行などがあれば介入する。
『ハンターの階級』
白金 ライティエット シタヤ パーティーが3組
金 各町に大体1人か1パーティーいる
銀
銅
『魔法』
使いたい魔法の明確なイメージとそれを再現出来るだけの魔力があれば、基本的に何でも出来る。つまり理論上で言えば時間遡行や死者蘇生も可能。だが、それらを明確にイメージし、再現するだけの魔力を人の身で持つ事が出来ないので不可能な魔法である。
属性魔法は使う者の魔力の質とイメージしやすいか否かで得意とする属性が決まるのだが、使おうと思えば全属性使用可能である。分かりやすい例で言えば、ルーフェンは魔力の質的に氷属性が馴染む為に氷魔法を主としているだけで使おうと思えば全属性使える。
『詠唱』
詠唱は無くても魔法は使える。詠唱とは結局使う者のイメージを補助するものでしかないからである。
ただ詠唱時間がかかるデメリットはあるものの、明確な魔法イメージと無駄な魔力を使わずに済むと言うメリットがあるので必要とする者の方が多く、むしろ無詠唱の方が少数派である。
ちなみに第一夜と第四夜でメーディエが魔法を唱える前に言っていた言葉、
「我が力を感知せし精霊たちよ。我が唱えし魔の法に不足なりし所あらば、その力借りることを願わん」
これは詠唱ではない。
メーディエは自分の魔力が膨大でそれ故に制御が難しい事をよく理解している。なので難しい魔法を使ったり、感情が乱れてうまく魔法が使えないかもしれないと思った時に精霊の力を借りている。余分な魔力を取ってもらったり、魔力の形の維持を補助してもらったりなど・・・。なのでこの言葉は自分の魔力に対して働きかける詠唱ではなく精霊に願う祝詞に近い。
今回は以上になります。
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