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神々の箱庭  作者: 星奈
第一章 神々の世界
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第2話 運命の始まり

シリアスです。グロイです。

 男を町外れに向かわせてからかなりの時間が立った。

 長が誰かに様子を見に行くように申し付けようとしたとき、神社の階段を上ってくる足音がいくつか聞こえた。


 「遅いではないか。どれだけ時間がかかっ・・・」


 長の言葉が途中で切れた。

 不審に思った大人たちは振り返って階段のある方を見た。

 そして長の視線の先には小さな姉弟が立っていた。

 町の大人の一人が慌てて声をかけた。


 「おい、迎えに行った男はどうした。」


 「おとこ?」


 不思議そうに姉弟の弟のほうが首を傾げた。

 その姿にその場にいた姉弟以外の人間の背中に冷汗が流れた。

 そして何処からともなく声が上がった。


 「そいつらは疫病神だ!!」


 「早く殺してしまえ。」


 その場にいた誰もが不吉な子らを呪った。

 そして執行人までもが合図を待たずに姉弟たちに向かって走り出し姉弟二人共の心臓を突き刺しそのままそれを引き抜いた。

 それとともに今まで騒いでいた者たちも騒ぐのをやめ、辺りは静寂に包まれた。


 「・・・やっと自由になれるね。」


 「うん、お姉ちゃん。」


 姉弟は満足そうに笑みを浮かべ、力尽きたようにその場に倒れ、目を閉じた。  

 動かなくなった姉弟を見て、ようやく安堵し村の人たちは掟に従ってその場を離れ各々の家に戻っていった。



 神社に誰もいなくなってからしばらくして、その場に似つかわしくない陽気な声が響いた。

 辺りに光は無かったが、その存在ははっきりとしていた。


 「おい、見ろよ。また今年も、贄があるぞ。しかも、生きてる。」


 「ゼウス様、きっと喜ぶね。」


 そう言って、二つの影は倒れている姉弟を肩に担ぎ、その場から空気に融けるように消えた。

 そして神社には儀式用に飾られた飾りだけが残った。


 この瞬間から、世界を巻き込む彼らの運命が静かに動き始めた。だが、それに気づくものは1人もいなかった。


次回はいよいよ神様登場!!

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