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神々の箱庭  作者: 星奈
第一章 神々の世界
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第21話 ジブリールの密会

 オリュンポスの神々がゼウスの居る王の間に集まっている頃、茜と蒼は自分たちの部屋で本を読んでいた。

 毎晩ここで本を読むのが習慣になっていた。

 部屋には月明かりが差し込み、星々は夜空を彩っていた。

 茜の膝上には梟(ニケ)が座っていた。

 そんなとき突然ニケが声を上げた。

 

 「ニケ、どうしたの?」


 「・・・ジブリールが来たよ。」


 茜がニケに問いかけると、ニケの代わりに蒼が答えた。


 「え?」


 茜が蒼を見ると、蒼は窓の外を見ていた。

 茜もそれに釣られて窓の方を見ると突然、窓が開き風が入ってきた。

 その窓からフワリと飛んでいるジブリールが見えた。

 周りには白い羽が舞っている。


 「やぁ、昼ぶり。蒼、茜。」


 「何をしに来たの、ジブリール?」


 蒼は不信そうにジブリールを見る。

 ジブリールは相変わらずの笑みで二人を見ていた。


 「う~ん、ゼウス王の方に変態(クロア)が行ったから、僕は君たちの説得にね。」


 「説得?」


 クロアが来ていることには驚いたが、それよりもジブリールが何を言っているの

かが分からなかった。

 ジブリールの真意を読み取ろうと目を見たが、ジブリールの変わらない笑顔の前には何の役にも立たなかった。


 「うん、二人とも僕たちと一緒に来ない?」


 「何で?」


 「君たちも分かっていると思うけどもうこの世界(神界)ではこれ以上力を覚醒させることは出来ないよ。」


 「・・・・・・」


 茜も蒼もジブリールが言おうとしていることは分かった。

 茜たちが今使っている力は悪魔や天使の力であって神の力ではない。

 魔界や天界にいた方が力が伸びるのは確かだろう。


 「それで、僕たちを魔界と天界に連れていこうと?」


 「うん。」


 ジブリールの答えに茜と蒼は顔を見合わせた。


 「僕はお姉ちゃんと離れるつもりはないよ。」


 ジブリールの答え次第では言うことを聞くことは出来ない。

 そう思ってジブリールの答えを待つ。


 「まぁ、今はいいよ。そうだね1、2年だけ僕たちと来てくれない?」


 「何が目的?」


 茜が端的に問うと、ジブリールはクスクスと笑い声を漏らした。


 「本音を言えば蒼をミカエルのところに連れていきたいんだけど、今回はそれを横に置いといて、力を持っているのにそれを持て余している君たちを放っておけないからかな。」


 「・・・・・・・」


 「まぁ、考えておいてよ。明日、クロアと一緒に来るから。」


 そう言ってジブリールは羽ばたいて飛んでいった。





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