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14.設定集(55章時点)追加分


 ―― 前章から追加された箇所を含む項目を以下に記載します。 ――


●使い魔について


 スキルなどによって主人の魂の情報と魔力をもとに形成された、疑似的な精神生命体を使い魔という。比較的小型の動物や鳥類の姿を取ることが多い。使い魔の個体名を名付けることで存在が固定され、名付け以降は名を呼ぶだけで呼び出すことが出来るようになる。


 主人とのリアルタイムでの記憶の共有は出来ないが、魔力に戻り主人に吸収されることで使い魔として行動していた時の記憶を主人にもたらすことが出来る。使い魔の能力としては情報収集や魔法発動の補助が挙げられ、習熟すると主人が仕える魔法も独自に放つことができるようになる。野生の魔獣や動物などに攻撃されて主人に合流することが叶わなくなった場合は、その状態から一日経過すれば再度呼び出せるようになる。


 使い魔の姿は魂の情報に依存するため、類型化が難しいとされる。魔法が工業利用されるまで発達した先史文明でさえ、特定された事実は少ない。具体的には、鳥などの空を飛べる生き物の姿をした使い魔は理性が強い魂とされ、それ以外の使い魔は感性に優れる魂とされた。使い魔の姿が一定しないのは魂の多様性を原因とし、それ故に振れ幅が大きいとする。


●魔素と魔力


 魔力は魔素から構成されることが知られており、魔素に指向性や極性を持たせたものが魔力とされる。魔素には両義性と呼ばれる性質がある。魔力量などの量的な尺度で魔素を捉えるとき魔素は『粒』として振舞う。同時に、個々人の魔力の波長の違いの話をする時のように、魔力の属性や独自性を語るときに『波』として振舞うことが知られる。


 魔力の波長には、出身地域や血縁や加護の有無などで似た波形が保存される領域がある。例えば王国出身者、共和国出身者、マホロバ出身者などで共通する箇所があるが、これを魔力波長の保存領域と呼ぶ。


 人間の場合、内在魔力を枯渇するまで使い切っても即死することは無い。だが一般的には内在魔力の枯渇によって気絶することが知られており、そのまま意識が戻らず魔力の回復も進まないで肉体が衰弱していくケースも報告されている。


 魔力は属性を持つのが一般的ではあるが、波長を有さない魔力のあり方もその可能性が論じられている。具体的には気配などが該当すると論じるものが居り、別の説では気配は属性を獲得する直前の魔力であるというものもあるが、詳細は研究が進められている。その具体例としては殺気であるとか、場合によっては意識を向けるだけで魔力の起こりが観測されるとする。これは人類にとって未解明の機序で、意識状態によって魔素が観測されることで状態が定まることによることが示唆されている。


 ディンラント王国王立国教会に伝わるところでは、この世界における環境魔力から個人の内在魔力への魔力の流れは、基本的には上から下に向かう流れとされる。逆に広域魔法の発動における魔力の流れは、下から上に向かう流れとされる。これはディンラント王家が使用する竜魔法を調べることで見出されたが、同時に神々の奇跡における魔力の流れでも見られる。個別の事象に照らせば例外はあるものの、『環境魔力は天上の神々のもの、内在魔力は地上の自分たちのもの』などと教示されている。事実、魔神が神になったときの魔力の流れも、上から下方向への流れだったことが観測されている。



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