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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯4 今までも、これからもおとめ
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もう一人の

「『OZ』!?今、『OZ』と言ったの?フッ、フハハハハ。貴女きじょは『OZ』が何か知っているの?東洋とうよう魔女まじょは本当に何も知らないのね」


「『オズ』が何だってんだ」


「いい?『OZ』はね、人間にしいたげられた魔女の妄想もうそうよ。ただゆめ。そんなくにったらいなぁてっ――」


「しかし、げんに魔女や法律ほうりつだって――」


「貴女には法律が見えるの?――在りもしない幻想げんそう所為せいでどれだけの魔女がいのちとしたか…。私は世界中をまわった。けど、そんな国は無かった」


夜音よね…?」


「――こいつは…、『オズ』を知らないらしい…」


 言葉ことばが解らなくとも、彼女の反応はんのうや、夜音の気遣きづかいで理解りかいした。


 彼女は今『オズ』にいて聞いた私達を嘲笑あざわらった。『オズ』を馬鹿ばかにしていた。


 『オズ』なんて国は無い。そう言われたに違いない――。


「夜音、彼女魔女なの?そうじゃなくても、何か魔女や魔法まほうについて知っていることを教えてしいわ。他に魔女がないかもいて――」


「こいつが魔女だとして、何を信用しんよう出来できる。聞くだけ無駄むだだ」


「でも――」


「行くぞ、もうこいつにかかわるな」


「魔女()りは趣味しゅみじゃないけど――『イズイ』!」


 ?あるき出した夜音が、彼女に何かを言われた途端とたん不自然ふしぜんにピタリとまった。


 一体何を言われたのか、何か魔女にかんする重要じゅうような事か、それとも『オズ』について?――夜音の様子ようすからして只事ただごとではないようだった。


 ――それにしても、様子がおかしい。どうしたというのか、夜音がまったうごかない。


 まるで、かたまった様に。


「夜音、どうしたの?――もしかして動けないの?まさか魔法…」


「お前、何をした!」


「何って、魔法に決まっているじゃない――みずから魔法を使う時は、自分が魔女だとかす時。自分から魔女と言う魔女はいないわ。もう出て来ていいわよ、シーリーン」


 彼女は、私達のこうがわのぞみ、何かに話しかけていた様だった。


 不思議ふしぎおもい、私はかえった――。


 すると私の後ろに、さっきまでサーカスでちゅうっていた頭巾ずきんかぶったその人物が突然とつぜんあらわれた。


 その場には何もなく、たしかに誰もなかった。まるで、その空間くうかんから現れた様だった。


 これは、魔法!?――。


「彼女が?」


「どうやら、魔法が解けた者(シンデレラ)らしい――」


「まさか、まだ東洋に魔女が居たとは。それじゃ、こっちは――」


 まさか二人とも魔女?――今、突如とつじょ現れた人物。頭巾で顔が見えないが、だとしたら女性だろう。


それに夜音を動けなくしているであろう彼女。もし、夜音に魔法をけているのであれば、魔女にちがいない。


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