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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯4 今までも、これからもおとめ
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魔女語

 サーカスの天幕てんまくからけ出した私達の前にあらわれたのは、道化師どうけし格好かっこうをした、外国人であろう女性だった。


 彼女はこの国の言葉ことばではない言葉を、まるで聞いた事の無い言葉で話しかけてきた。


 しかし、私がおどろいたのは、その言葉を夜音よねも話している事だった。


「夜音、一体何処(どこ)の言葉を話しているの?その人の言葉が解るの?」


「何言ってんだ?解るも何も、別にあたしは普通に話して――」


「――彼女には理解りかい出来できないわ。私達は今、魔女まじょの言葉を話しているのだから。この言葉は魔女にしかつうじない。魔女の公用語こうようご、言わば魔女語まじょご東洋とうようの魔女はそんな事も知らないの?」


「!?お前、魔女か?」


 まるで言語げんごですらないような、聞いた事の無い言葉。


 一体何処の国のものだろう。ぱくさんの様に、言われなければ分からない様な見た目でもなく、黒髪くろかみ褐色かっしょくはだ


 間違いなく外国人だろう。


 しかし、何故なぜ夜音はそんな異国いこくの言葉を話せるのだろうか?


 それに彼女は、私ではなく、夜音に何か話している様だった。まさか、さっきの事が夜音の所為せいだとバレてしまったのだろうか…。


「夜音、彼女は何て言っているの?――まさか、さっきの事バレちゃったの?」


て、あたしも混乱こんらんしてんだ。やつは何を言っているんだ…」


「さっき、私の出番でばんの時――貴女きじょでしょう?『魔女まじょ一撃いちげき』を使ったのは。あれはふせぎようがないから痛いのよ」


「『魔女の一撃』?」


「『チェスト』の事よ。あんな衝撃しょうげきそれしかかんがえられない――よくも私の出番を台無だいなしにしてくれたわね」


呪文じゅもんの事か――それより、質問しつもんに答えろ。お前は魔女か?何故あたしにだけお前の言葉が解る?何故こいつには解らない?」


「さっきも言ったでしょ、魔女の言葉だからよ。魔女にしか解らない――それに私が魔女かどうか聞くのは野暮やぼじゃない?」


「だから、あたしに解るわけないんだよ…。あたし、魔女じゃないから…」


勿論もちろん、私も魔女じゃないわ。魔女の言葉を話せるだけ。しかし、それを知らない貴女が話せるということは――」


「魔女はあたしじゃない、こいつだ。こいつが魔女だ。あたしは、魔法まほうを少し使わせてもらっただけだ」


 女性は私をでる様に見つめた――夜音が私に付いて何か言ったのだろうか。


 彼女達の会話は理解出来ないが、何か言いあらそっている様だった。


 いい加減かげん私に説明せつめいをしてもらいたい、彼女が何を言っているのか、夜音は何を話したのか?


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