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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
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デモクラシーを待て

おとめ「万千まちを助けなきゃ!それこそ女性じょせい解放かいほう出番でばんでしょ?」


夜音よね「お前馬鹿(ばか)か?大郷司だいごうじを助けて、この国の指導者しどうしゃにでもしたいのか?それよか、嫁入よめいりした方があいつのためだ――でもまぁ、あいつならそうするだろう。大郷司だいごうじ万千まちによっぽど執着しゅうちゃくしてるからな」


おとめ「私だってそんな事(のぞ)まないわ。でも――」


夜音「それに大郷司が結婚けっこんして計画が頓挫とんざしたら、お前は『オズ』へ行けるかもしれない」


おとめ「万千は…、万千の気持ちはどうなるの――それでは貴女きじょたちも、万千の父親と変わらないじゃない」


夜音「何をぼけた事を。これがつねだ。親の縁談えんだんことわれるほどデモクラシーはいついていないんだよ――」


おとめ「それを変えるため女性じょせい解放かいほう運動うんどうでしょ?」


夜音「女性解放運動はそうかもしれない…。ただ、少なくともあたしは、みずか行動こうどうを起こさないやつには手をべない――」


おとめ「万千はそんな奴じゃない。万千という人物を全く分かってない――」


夜音「じゃあ、どうすんだ?婚約こんやく阻止そしするのか?女性解放運動を止めるのか?」


おとめ「それは――」


 ――――。


夜音「いいのか?こんなとこ来て――」


おとめ「いいのよ。私には関係ないもの。貴女こそいいの?『三代目さんだいめ』様がこんなところに。見つかったら面倒めんどうじゃない?」


夜音「今はそれどころじゃないだろ。跡目あとめよりも、この国の未来の方が大事だろう――それより、気になるのはやっこさんの相手だな。一体どんな奴か。ふふ、どんなもの好きなんだか」


おとめ「……知らないわよ」


夜音「今頃いまごろ祝言しゅうげんでもあげてたりして」


おとめ「………」


夜音「…退屈たいくつだな」


おとめ「………」


夜音「――何(おこ)ってんだよ。気になるなら行けばいいだろ。サーカスなんて見てないで」


おとめ「…行きたきゃ行けば」


夜音「お前はどうすんだよ?ここまでおくって来てやったのあたしだろ」


おとめ「………」


夜音「じゃ、あたしは行こうかな――」


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