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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
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大郷司家

たまき「『魔女まじょ』がたのよ!そんな事分からないじゃない」


おとめ「かくしていたのに、まさかこんな事になるなんて…」


環「私は貴女きじょうらやましい。くるおしいほど――この灰色はいいろの世界で、貴女は魔法が使える。にもかかわらず何もせず退屈たいくつを楽しんで…。これ程おかしいことは無いわ」


おとめ「………」


環「正直しょうじき、『オズ』へ行くことが出来れば戦争なんてどうでもよかった。それはそこに魔女が居るからであって、別に『オズ』でなくてもいい。竜宮城りゅうぐうじょうでもおにしまでも…。そもそも、私の願望がんぼうにハイネさんは関係かんけいない。貴女さえ居れば。貴女は私に何を見せてくれるのかしら。あるいは私を――」


おとめ「環が見たがっているようなことは絶対ぜったいにしないわ。魔法まほうも、もう使わない」


環「今となっては、もうどうでもいいわ――ただ、貴女は何も分かっていない。私ではない、世間せけんが、彼女達がそうはさせない」


おとめ「………」


環「魔女を守る法律ほうりつは、貴女を守ってくれるかしら――それじゃ、近いうちにまた会いましょう」


 ―――。


夜音よね「――どうやら極刑きょっけいだけはまのがれたらしいな」


おとめ「夜音!どうしてここに?」


夜音「大郷司だいごうじを待ってたんだろ?残念ざんねんだがここには来ない――あいつ結婚けっこんするってよ」


おとめ「はぁ!?な、何て?――」


夜音「昨日の今日で手をたれたわけだ。にしては早すぎるが――あいつに許嫁いいなずけでもいたのか?」


おとめ「まさか、万千まちかぎって…。一体どこのもの好きが――それに、手を打たれたって?」


夜音「大郷司だいごうじだ――一人娘だからな、女性じょせい解放かいほうになんて取られるわけにはいかないだろ。あいつには色々世話(せわ)になってるし」


おとめ「どういう事?」


夜音「大郷司の親父は、女性解放運動を、『雷鳥らいちょう』をかたきにしている。そんな奴等やつらに娘を取られたら――そうなる前に手を打った。あいつにはもう会えないかもな」


おとめ「結婚したからといって何か変わるもの?それだけでは阻止そししたとは言えないわ」


夜音「『女は家庭かていに入るべき』。入ったら最後、気安きやす外出がいしゅつも出来んだろう」


おとめ「まさか、そんな…」


夜音「大郷司家は、あの男はそういう男だ――」


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