表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
60/131

発破

バイロン「今更いまさらだが、こんな事して大丈夫だいじょうぶなのかぁ?軍を、国を敵に回すようなもんだろ」


ゲーテ「問題ない。これは事故なのだから――不運ふうんな事故で全てが焼失しょうしつするだけ…。二代目にだいめためよ。これで雷鳥らいちょうも目がめるだろう」


バイロン「来てたのか…」


ゲーテ「貴女きじょだけでは心配しんぱいでね――夜音よね何処どこ?」


ぱく「夜音なら、もう外へ。確認かくにんしています」


ゲーテ「そうか、なら私が夜音を連れて行く――『女性街じょせいがい』で落ち合おう」


バイロン「あんたは何もしないのか?火ぐらい着けてけよ」


ゲーテ「そこは信用しんようしているよ。得意とくいでしょ?――じゃ、後で」


バイロン「ちっ。やるか――――早いとこ片付かたづけて、私らも『女性街』へ行こう」


 やる事は簡単かんたんだった。ただ、それが一番危険(きけん)でもあった――軍需ぐんじゅ工場こうじょうない火薬かやくや油であふれ、何処に火を着けても爆発ばくはつするに違いなく、ここで今まで何事なにごとも無かったのが不思議ふしぎなくらいだった。


 そんな所にわざわざ火を着けるなんてアホだろ?


 私らは逃げる時間をかせぐ為、一番安全なところに火をはなった。


 火薬に火が回るまで数分は稼げたはずだった。


 誰一人(きず)つかずにむ筈だった。


 あの男があらわれるまで――。


憲兵けんぺい貴様きさまそこで何をしている?何故なぜ生徒達の姿すがたが見えない?――!?火が!貴様等が着けたのか?貴様等一体何者だ?」


バイロン「私らは…、えーとっ…女性じょせい解放かいほう運動うんどうの――女性解放…女性解放、先生?」


憲兵「女性じょせい解放かいほう戦線せんせんだと?――女性解放運動家(うんどうか)か?貴様等、雷鳥の仲間だな。雷鳥め、ついけのかわがれたな。貴様等も唯で済むと思うなよ」


バイロン「えーい、しゃらくせぇ!邪魔建じゃまだてするなら今直いますぐにでもばしてやる!」


憲兵「馬鹿ばか!止せ!――貴様等、これ以上動くな!さもなくばつぞ!」


 すでに火は回りいつ爆発してもおかしくない状況じょうきょうで、その憲兵は私にじゅうけてきた。


 早く逃げないと爆発にまれるというのに。


 どっちにしろ助かる方法はこの場所から逃げるしかなく、この状況で銃を撃つわけがない。そう考えた。


バイロン「冗談じょうだんだよ。そんなもん下ろせ――時間が無い。今すぐ逃げないと火薬に引火いんかして爆発する。話はそれからだ、あんたも死ぬぞ」


憲兵「うるさい、そんな手にはるか!貴様等さえつかまえれば、雷鳥は落ちる。このを逃すものか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ