インターミッション 本作の世界観9 ー かぶりもの編 ー
麦藁帽
Sachsenspiegelのマンガ版では村長Bauermeisterが麦藁帽をかぶっています。頭頂の平らな小さい編笠のような独特の形をしています。 入植請負人の帽子は村長と似た麦藁帽で、村長という立場の意味あるいは由来をなんとなく察することが出来ます。被り物は立場を反映あるいは象徴しているわけです。
形の独特な帽子
伯爵Grafは伯爵の、町長Schultheißは町長の、独特な形をしています。伯爵帽は白と赤の色違いで、三つ山型に見えますが、左右の鍔を上に折り返しているから中央の山だけ赤いのかもしれません。GrafはGrafでも郡GauのGrafの帽子はまた全く違う形です。
方伯Landgrafや辺境伯Markgrafは帽子でなく冠です。伯爵Grafの帽子は裁判官の帽子でもあり、他のGrafとは違う性格の職であることがわかります。
ちなみに参審人は無帽で、代わりに肩から腰あたりまでのマントを着けます。
シャペロン頭巾
中世ではケープ付きの頭巾が広く普及していて、同じ形でも着こなしが千差万別です。前開きでないパーカーの肩から下をギザギザに切り落としたら、似た形になるでしょうか。ただし後頭部にリリピペと呼ばれる、異常に長い尻尾が付いています。この尻尾を鉢巻のように額に巻いたり、首に巻いたり、腕に絡めたりします。
また作中で出て来ますが、黒髪お兄さんはこの頭巾を後ろ前反対に被り、頭を出すとき普通なら背中側に垂らすのを喉側に垂らしています。なかなかお洒落な形になります。
このフードの驚くべき被り方は、顔を出す方の穴から逆に頭を入れ、本来は肩側になる部分をターバンのように巻きつけたり、横や後ろに垂らしたりと変幻自在な着こなしをします。誰ですかね、最初にこんなことをしたのは。人類で最初にナマコを食べた人くらい勇気があります。
コイフ頭巾
顎紐をしめる防空頭巾のような奴ですね。本来ヘルメットや鎖頭巾の下にクッションとして被るものだったようです。このパターン、多いです。
バイコケット帽
前後に長く左右を狭くしたチロリアン帽みたいな奴。話中では、耳が出したい猫獣人に被せました。前後逆に被ることもあります。
フリギア帽
この三角帽子は元来トルコのフリギュア地方の帽子で、白雪姫の七人の小人が被ってるヤツといえば一発で通じますね。ローマ帝国で解放奴隷が被った帽子として、後世に自由の象徴としての意味を持ちました。ワーテルローで戦死したピクトン将軍も愛用していたようです。
本来は、烏帽子と同じで、マゲを結う習慣の民族の間で生まれたものでしょう。




