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第三部 寺町界隈の憂鬱な面々 ー 前口上 ー

【前口上】

第一部、第二部「ドラ猫の憂鬱」(別巻)に続き、第三部を開始します。


 日付は再びいえ三たび、三月八日木曜日へと戻ります。そして十日土曜までの三日間の物語を、違う人々の視点から記述致します。


 相変わらず何処となく中世めいた、何時の何処とも判からぬ世界の出来事。いやいや、何時かと言えば主の御歳数えて千とんで四十六年春三月。ただし主とは誰だか存じません。

 何となく神聖羅馬帝国やお仏蘭西に似ているが違う国生まれの人が往来し、伊太利に似ているが違う国でマカロニを食し、異文化が出鱈目のような出鱈目で無い様な具合に交錯。エルフやドラゴンが跋扈するような、しないような異世界に、異世界ファンタジーなど毫も認めない人々が集います。


 寺町界隈に舞い込んだ如何にも面倒臭そうな事件は、何となく二十四年前の怪事件を知っていそうな知らなさそうな人々の眉を顰ませ、伯爵家お家騒動へと巻き込んで行くのでありました。


 相いも変わらず緊張感のない面々が右往左往し、そして誰もが憂鬱だった。


続いて第一回をUPします。


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