最終章 第59話 最終召喚!その名は「八大守護龍伎楽大隊」
「——ギフト召喚、最終召喚」
―――――八大守護龍伎楽大隊、最終召喚—————
オーラ・タクトを、空に向けて振り上げた。
静寂が来た。
世界の全ての音が、一瞬だけ消えた。
その静寂の中で——鼓動が聞こえた。ソニック・バスターの鼓動。
それは人の鼓動ではなかった。
宇宙の鼓動だった。
ビッグバンの根源力が脈打つ音だった。
八つの竜神核の鼓動が、遠くから近づいてきた。
ドン——ドン——ドン——空が、開いた。
サーガラ艦「神楽翔翔」——降下。
全長五百メートルを超える魔導飛行艦が、雲を押し分けながら来た。
翼の音響装置が可変し、戦況に最適な形へと変わっていく。
翼端から竜巻音波が走り、空気を切り裂いた。管楽器主体のオーケストラが演奏を開始——
コンサートマスター「カルナ・ロスベルク」が指揮台に立った瞬間、艦全体が音楽要塞と化した。
________ ブォォォォォン——_________
マナシ艦「蒼天楽翼」——降下。
流体音響システムを纏い、音波が水流のように滑らかに伝播する艦が来た。
弦楽器主体——チェロとハープが主軸。
コンサートマスター「マリィ・セレニティア」が弓を構えた瞬間、拘束音波が帝国軍の一部を捉えた。
癒しの旋律が、傷ついた味方に届いていく。
__________静かな、しかし深い弦楽合奏。_________
ウハツラ艦「雷鳴轟天」——降下。
電気共鳴型の音響砲を複数搭載した艦が、轟音と共に来た。
打楽器主体——銅鑼と太鼓が一斉に打ち鳴らされた。
コンサートマスター「Z.E.R.O」——音響AIの人格型コンマスが起動し、瞬間火力を最大化。広範囲への
爆発的打撃が、帝国の兵器を次々と麻痺させた。
__________ドン!ドン!タン!ドン!_________
タクシャカ艦「紅蓮旋風」——降下。
熱音響共鳴炉を搭載した艦が、炎を纏いながら来た。
声楽と金管楽器——テノールボイスとトランペットが炎のように響く。
コンサートマスター「アクセル・バーン」が炎と音波の複合攻撃を展開し、帝国軍の防壁を次々と焼き
尽くした。
__________疾走する旋律。炎の壁が展開された。________
ヴァスキ艦「鋼鉄鼓舞」——降下。
超重装甲と反響壁を備えた要塞艦が、地を揺らしながら来た。
打楽器と低音弦楽器——大太鼓とバス・ヴァイオリンが重低音を轟かした。
コンサートマスター「グレイヴ・バスレーン」の指揮による鼓動音波が、戦場全体の心理を圧倒する。
音波振動による自己修復機能も起動した。
――――――――――――――低く、重く、揺るぎない咆哮が大地を震わせた。―――――――――
ナンダ艦「翠嵐旋律」——降下。
艦表面に生物的な模様が浮かび上がり、自然音響共鳴を発動した。
木管楽器とハープ、フルートの旋律が幻惑と癒しの音波を展開。
コンサートマスター「カシオペア・ミューゼ」が音療術で、傷ついた精霊たちを次々と回復させてい
く。
―――――――――――音律干渉波が、帝国軍を攪乱しながら味方を癒した。―――――――――
サナンダ艦「氷刃冷音」——降下。
氷結音響結晶が外装に散りばめられ、冷気が発生する艦が来た。
弦楽器主体——ヴァイオリン、チェロ、ピッコロが冷気音を奏でる。
コンサートマスター「ディディエ・ルヴァン」が即興の指揮で凍結音波を走らせ、帝国軍の動きを次々
と拘束した。
七艦の音楽がサナンダ艦を通じて繋がり始めた。
――――――――――八艦の音楽が——一つの交響楽として機能し始めた。―――――――――
アナンダ艦「光耀神楽」——最後に、穏やかに降下。
光音響反射装甲を装備した金と白の艦体が、ゆっくりと来た。
全管楽器と声楽がフル編成——合唱隊も搭乗。
コンサートマスター「タマユラ」——古代楽師の転生者が目を開いた瞬間、浄化と強化の光の柱が天に
立ち昇った。
―――――――――――回復の光が戦場全体に満ちていく。――――――――――――




