一人ぼっち
今から約30万年前…その日人類は誕生した。
しかしその日、神が死んだ。
そしてその際に、神から超能力をもたらされた者達が居た。
その超能力の名は『ギフト』
また、そのギフトを持つ者のことを『ギフテッド』と言う。
今この世界ではギフテッドによる犯罪が多発している。
そんな世の中で生きる者達の物語をここに記す。
Gift 1 「一人ぼっち」
「ふわぁ〜」
僕は登校中にあくびをする。
他の歩いている人達を見るとみんな楽しそうに話している。
僕だけが一人ぼっち……
だって、今日から新しい学校だもんね、、
そう自分に言い聞かせる。
「今回の学校でこそ!友達沢山作るぞぉ!」
つい心の声が漏れてしまって、歩いている人達が全員僕の方を見る。
僕は恥ずかしくなって急いで学校へ走った。
登校後の教室。
「あれ?アイツ見たことねぇな」
「そうだな……」
「あっ、てかそれより昨日の俺のインスタ見た?」
「見た見たぁー、めっちゃバズってたよなー」
僕の近くではこのような感じで『普通』な会話をしている。
僕は知らない人ばかりで全然会話に入れないし、入ろうともしない。
ホームルームが始まるまでひたすら机と睨めっこをしている。
ホームルーム。
「皆さんも知っていると思いますが、今日は転校生が来ています!」
担任がそう言うと、転校生が来ることはみんな知っているはずなのに教室が少しざわついた。
「はい!今日からこの学校に転校してきた、天野健です!これからの10ヶ月間よろしくお願いします!」
「それでは今から質問コーナーをしていきたいと思います!」
担任は僕が内気なことなど気にも留めてくれずに、話を進めていく。
クラスで1人だけ手を挙げた。
「じゃあ桜井さん!」
「健くんの好きな食べ物はなんですか?」
「えっと、ハンバーグです…。」
教室中に笑い声が広がった。
流石に鈍感な僕でも自分が笑い者にされている事は分かった。
急に顔が熱くなってきた。
「ハンバーグかw」
「子供っぽくね?ww」
クラスで1番目立ってそうな奴が僕に言う。
「はいはいwそこまでだよ」
担任が少し笑いを堪えながら、その生徒を止めようとする。
昼休み。
僕は一人で昼ごはんを食べていた。
一応生活班で机を並べてはいるものの、結局話しているのは僕以外の人達。
なんだか弁当を作ってくれたお母さんに申し訳なさまで少し感じてしまった。
一人寂しく食べていると、ホームルームの女の子と目が合った。
僕は少しドキッとしたがすぐに僕は頭を下げて弁当を完食した。
学校帰り。
「………。」
今日は友達出来なかったな…多分。
あの子…いや、僕の事なんか気になってたりしないよな…。
ぜっ、全然期待なんかしてないしっ!
そんな浮かれた気持ちで帰っている時に事件は起きた。
「次のターゲットみっけ。」
ゴンッ。
僕のすぐ近くで何か重いものが落ちるような音がした。
そこで僕は恐る恐る振り向いてみると、一人の生徒が血を流して倒れていた。
「あっ!目撃者はっけぇーん!」
「目撃者は始末するよぉー」
僕は背筋が凍った。
なんだ、あれは?
にん…げん…なのか?




