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プロローグ

「クリスティーナ・ローゼスター!!お前との婚約を破棄する!!」


王家主催の夜会が開かれてる会場で、その場に似つかわしくない無粋な声が響く。


中央には、金髪碧眼の少年が、傍らでしなだれかかる娼婦もドン引きの露出激しいドレスを着た少女を抱き締めていた。


そして彼等に相対するのは、紫色の長い髪、紅い瞳の美しい少女だった。


クリスティーナ・ローゼスター。ローゼスター大公国の姫君だ。文武両道に優れた才女であり、この国が不可侵の和平を結ぶ代わりに大公国に頼み込んで婚約した逸材である。


相対するのは、カイセル・フォン・ローゼンハイト。

ローゼンハイト王国の第一王子でクリスティーナの婚約者だった男。


傍らに居るのは、コロネ・ニャンダフル。ニャンダフル男爵家令嬢で、カイセルが夢中になっている浮気相手どった。


「お前のような感情の読めない婚約者など必要ない。よって今からコロネと婚約を結ぶ!!」


大々的にカイセルは宣言した。


「承知致しました。では婚約破棄に伴い、不可侵和平条約の破棄となりましたので、私は失礼致します」


クリスティーナはカーテシーをすると、侍女を連れて会場を後にした。


「必要最低限だけ荷物を持って直ぐ、国境の砦に転移します。準備をお願いするわ」


会場から出ると、部屋に戻ってクリスティーナは侍女に命じる。


「畏まりました」


直ぐに侍女は返事をすると、クリスティーナの荷物を集め手に持てる程度に集め準備した。


クリスティーナは侍女が準備したのを待ち、直ぐに転移魔法を発動して姿を消した。







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