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元カノが家に来た  作者: 私に任せろ。
7/7

ep.7 かっこいい元カノの一面

段々と彼女は笑顔を取り戻していった。


「昨日ちゃんと寝れた?」

「うん、ありがと」


そう言って笑う。

その笑顔を見た瞬間胸の奥が少しだけざわついた。

昔付き合っていた時もこんなふうに笑っていた。

別れてから、もう聞くことはないと思っていた声だった。


「朝ご飯、どうする?」

「なんでもいいよ」

「じゃあ適当に買ってくる」

「私も行く」

「いいよ。寝てて」

「......一緒に行きたい」


彼女が自分から意見を言うなんて珍しい。


「わかった。一緒に行こう」


そういうと彼女はスマホを手に持つ。

俺も家の鍵とスマホとエコバッグを持って家を出た。




「ちょっとまだ寒いね。…まだ服買いに行かなくても大丈夫かも」

「そうだね〜、服は早売りだから今の方がいろんな種類置いてると思うけどな」

「確かに〜、、」


二人並んで歩道を歩く。

他人から見たらどう見ても、カップルにしか見えないだろう。

強いていうなら手を繋いでいない、くらい。

流石に恋人でないからという理由で、彼女に車道側を歩かせるわけにはいかない。


「ねぇ、あつしくん、コンビニってあそこ?」


そう言って彼女は車道を挟んだ奥にあるコンビニを指差す。


「そだよ。」

「やった〜。あつしくんの奢り〜」


彼女は信号が青になった瞬間駆け出して店内に入って行った。

ちょっと子供らしい一面にクスッと笑いが漏れる。




コンビニに着くと彼女はすでにカゴを持っていて、商品を選んでいた。

既にカゴの中には、たまごサンドと、きゅうりの唐辛子和えが入っていた。


「あつしくんは何食べる?」

「俺はやっぱおにぎりかな。めんたいおにぎり。」

「ほうほう。よし、じゃあ次こっちきて。」


さりげなぁく、彼女はサラダを追加していたが...。

彼女は俺をカップ麺売り場に連れて行ったと思ったら、後ろの棚を見始めた。


「これとかどう?!」


そう言って彼女はキラキラした目でお酒を見せてくる。

彼女は以前お酒は弱いと言っていたがここにあるの大抵がウイスキーや度数の高いやつだ。


「これとか、これとか美味しいけど。」


そう言って緑の瓶のお酒を指さす。


「ほうほう。じゃあこれとこれと〜、こっちこっち」


また俺を引っ張っていく。


「ジュースも!」


なるほど、割るつもりなのか。

それなら一応いっか。


「朝飲むの?」

「ん?ううん、夜にしようかなって思ってた。それとも朝から飲む〜??」

「流石に朝はやめとこ」

「ん、まあね。」


そう答えながらちゃっかりほろ酔いのお酒もいくつかカゴに追加していく。

朝ごはんより全然高くなるんじゃないか。


「次の方どうぞ〜」

『お支払い方法を選んでください』


そう機械が発すると、彼女がひょいと前に出てきて、アプリ決済を押した。

さっと彼女がスマホをかざし、払ってしまう。


「支払いいただきっ!」


そう言って彼女はいたずらに微笑む。

そんな笑顔が眩しくて、思わず顔を背けてしまった。

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