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宇宙人襲来!!  作者: Minoru
1章 調査編
45/66

#1-19 天地竜ヴリドラ 襲来!!②  

 檜の棒(ひと)振りで即死かよ。


 目の前で、見た目だけがラスボスのヴリドラさんの死骸が横たわっている。本当にスライム枠だった。まさか、あんな見た目していて一撃で倒せるとは思わないよ。クリティカルでも出たのかな? ボコーン! って鳴ったし。


 そうだ、経験値と獲得ゴールドを見なくては。そう察すと、すかさずセレクト画面を開く。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 34700 ドスコイ

ーーーーーーーーーーーーーーー

 Exp.:2/100

ーーーーーーーーーーーーーーー


 お、入ってる。2の経験値、200ドスコイ……少ないな。ヴリドラさんを50匹倒さないとレベル上がらない。確かにこれは龍君の言った通り非効率だな。直ぐにGランクダンジョンに移行したのも頷ける。


 「谷口さん、どれくらい経験値とお金入った?」


 「2の経験値と200ドスコイ。」


 「同じか。」


 「パーティー同士なら同じ経験値とお金貰えるということでいいかな?」


 「そこは闘っていけばわかるでしょう。そんなことより……あれ。」


 自分は対象物を指す。そこには、大量のヴリドラさんが意気揚々と飛んでいた。ラスボスが大量生産されている地獄絵図に、谷口さんは硬直する。


 「本当にスライム枠なんだね……みんなのトラウマのヴリドラさん。折角、ゲームで滅茶苦茶強いヴリドラ倒したのに……」


 ヴリドラさんあんなにカッコよくてラスボスの威厳が凄かったのに、今は檜の棒一振りで即死だからな。しかもあんな大量生産されていて、もはや威厳のいの字も感じない。


 「とりあえず、あれ全部倒すか。谷口さんいける?」


 「う、うん。まだ少し怖いけど見た目だけなら……」



 『松本直人がKTW!!から脱退しました。KTW!!のリーダーを谷口彩香に譲渡しました。』



 突然のテロップ表示に谷口さんは困惑する。


 「え、どういう事?」


 「検証。パーティー同士じゃない場合で共闘した場合、経験値配分はどうなるのか知りたい。分かったらすぐパーティーに戻る。」


 「あ、そういう事。」


 パーティー同士なら経験値は公平に配分される。次はパーティー同士ではなく、ただ共闘した場合はどのような経験値・お金配分になるのか検証する。



 『ギャオオオおおおおおお!!!(リア充死ねやぁあああ!!!)』


 再びヴリドラさんと対峙する。


 バコン!


 谷口さんはもう慣れたのか、直ぐにヴリドラの(ふもと)まで接近し、檜の杖で脳天直撃させる。


 『ギャオオオおおおおおお!!!(ご褒美あざます!!! もっとやってください!!!)』


 「?」


 今回は一撃では倒せずに、HPバーが半分まで削れた。やっぱり、さっきの一撃はクリティカルだったのかな?


 ヴリドラさんは反撃するかのように、膝を曲げ仕草を見せ、大きく跳びあがった。


 「谷口さん、ジャンプ!」


 「!?」


 自分がそう彼女に叫ぶのと同時に、彼女は反射的にジャンプをする。


 ぴょん。


 ドガぁあああん!!!


 ヴリドラさんが着地すると、巨大が地響きが鳴り叫ぶ。地面に地割れが発生し、もし地面に触れていたら、思わず転んでしまいそうだ。自分と谷口さんはタイミングよく空中にいたからノーダメージだけど。


 自分はその隙をついて、ヴリドラさんの腹部を殴る。


 バコンっ!


 『ギャオオオおおおおおお!!!(てめぇのご褒美なんていらねぇわ! ばっきゃろー!!!)』


 バタンっ。


 ヴリドラさんのHPバーが空になり、そのまま倒れる。



 『天地竜 ヴリドラ Lv.2 を討伐しました!』


 

 「ひゃあ……地響きが来るってどうして分かったの?」


 「ヴリドラが膝を曲げたから。巨大なモンスターが膝を曲げたら、大抵跳んで、地面揺らしてくる。」


 「膝曲げただけで、ジャンプ指示出来るの凄くない?」


 「慣れだよ。」


 「絶対慣れで出来る気がしないけど……相手の動きが分かるならなんとか出来そうだけど、初見でそんな事……」


 「最初はその考えでいいよ。初見でこういう判断できるようになるには、なるべく知識を頭に放り込む事が前提だから。」


 「情報ゲーじゃん。」


 「情報ゲーだね。」



 今回はパーティーを組まずに魔物を倒したんだけど、経験値配分はどうなったのだろうか?


ーーーーーーーーーーーーーーー

 35100 ドスコイ

ーーーーーーーーーーーーーーー

 Exp.:6/100

ーーーーーーーーーーーーーーー


 4の経験値、400ドスコイか。あれ、さっきの倍だな。ということは……


 「谷口さん、獲得経験値とお金は?」


 「あ! そういえば討伐したテロップ流れてきていない。経験値もお金も入っていないね。」


 「自分は4の経験値と400ドスコイ、さっきの倍。」


 谷口さんはしっかりヴリドラさんにダメージを与えて貢献したのにも関わらず、全く経験値が入らなかった。


 「じゃあ、次は谷口さんの攻撃だけで倒してみよう。」


 「うん。」


 

 再び新しいヴリドラさんを見つけ、対峙する。


 『ギャオオオおおおおおお!!!(【アースボール】!!!)』



 今度のヴリドラさんは魔法っぽい何かを詠唱をし、岩石を生み出し飛ばしてきた。結構大きいため、当たったらヤバそうだ。ヴリドラさん行動パターン多くね?


 だが詠唱には大きな隙を生み出し、灼熱のブレスや地響きと比べてはかなり楽だ。


 バコン! バコン!


 『ギャオオオおおおおおお!!!(ご褒美きtらぁあああ!!!)』


 谷口さんはすかさず2発殴りつけ、ヴリドラさんを倒す。


 「あ、私に4の経験値と400ドスコイ入ったよ。」


 「自分には無し。」


 流石に谷口さんが全部入ったか。


 「じゃあ、最後に自分がダメージを与えた状態で谷口さんが止めさしてみて。」


 「うん。」


 


 またまた、ヴリドラさんと対峙する。廉価版が多すぎる。


 バコン! バコン!


 自分が1発殴り、HPを半分削った状態で谷口さんが止めを刺す。4戦目となると、流石に谷口さんの動きが洗礼されてきてる。


 「私に4の経験値と400ドスコイ入った。」


 「自分には無し、これで確定したね。」



ーーーーーーーーーーーーーーー

【魔物が落とす経験値・お金の配分について。】


 パーティー同士で1体の魔物を討伐する場合、獲得する経験値やお金は貢献度などに影響せず、パーティーの人数分平等に分配される。

 例)ヴリドラを1体討伐した場合

  ・1人(ソロ):4の経験値、400ドスコイ

  ・2人パーティー:2の経験値、200ドスコイ

  ・3人パーティー:1の経験値、133ドスコイ(推測)

  ・4人パーティー:1の経験値、100ドスコイ(推測)

  *割り切れない場合は小数点切り捨て(推測)


 また、パーティーを組まずに共闘した場合は、最後に止めを刺した(・・・・・・・・・)プレイヤーに全て与えられる。

  ・止めを刺したプレイヤー:4の経験値、400ドスコイ

  ・それ以外のプレイヤー:0の経験値、0ドスコイ

ーーーーーーーーーーーーーーー


 「これは……悪さできちゃうな。」


 「どういうこと?」


 「パーティーを組まずに一人だけを極端に経験値をそぎ込ませれば、そいつだけアホみたいに強くなれる。」


 「パワーレベリング?」


 「そゆ事。」


 「私より師匠のレベル上げておいた方が良かったりする?」


 「いや、別にKTW!!(うち)は極端に強い化け物を生み出して、魔王を倒す事が目的じゃないし、今回はパーティー同士のレベル帯はなるべく同じ方が良い。」


 「そう、分かった。」


 

 『松本直人はKTW!!に参加しました。谷口彩香からリーダー権を譲渡しようとしています。これを許可しますか?』



 再びパーティーに入ると、谷口さんからリーダー権を譲渡する申請が来たので『おっけー!』を選択して許可する。


 ちなみに、コマンド選択の肯定・否定を選択するときは、『はい』『いいえ』や『Yes』『No』とかではなく、『おっけー!』と『だめよーん!』になっている。これはギャル語だ。なんで心の中でおねぇにならないといけなんだ、ふざけるな。

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