「お前の代わりはいくらでもいる」と過労死させられた俺、三歳の王女に転生して世直し旅 〜この紋が目に入らぬか!?(※クマのぬいぐるみです)〜
最新エピソード掲載日:2026/11/07
「お前の代わりはいくらでもいるんだよ」
課長の口癖を聞きながら、俺は三十一で机に突っ伏して死んだ。
かわいそうに思った女神が、鑑定スキルと無限の魔力をくれた。生まれ変わった先は王様の娘。やった、今度こそ働かなくていい。
と思ったら、三歳の春に神託が下った。消えた賢者の石を探す旅に出よ、だと。
三歳で出張かよ。
連れは凄腕の騎士、巨漢の盾役、男を手玉に取る元アサシンの美女、それから太鼓腹のうっかり者。名目は療養。
行く先々に偉そうなおっさんがいる。無実の娘を牢に入れ、夜伽を迫る村長の屋敷へ、今夜も踏み込む。騎士が叫ぶ。
「この紋が目に入らぬか!?」
指の先には俺。正確には、俺が抱いたクマのぬいぐるみの腹。
「もはやこれまで! 最期に小娘も道連れだぁぁぁ!」
待ってたよ。王家に刃を向けるまで、俺は撃てないんだ。
「やっと出番か……」
賢者の石は炎では壊れない。だから燃やして、灰を掘る。
「あーあ、外れだったなぁ……。次いこ、次」
課長の口癖を聞きながら、俺は三十一で机に突っ伏して死んだ。
かわいそうに思った女神が、鑑定スキルと無限の魔力をくれた。生まれ変わった先は王様の娘。やった、今度こそ働かなくていい。
と思ったら、三歳の春に神託が下った。消えた賢者の石を探す旅に出よ、だと。
三歳で出張かよ。
連れは凄腕の騎士、巨漢の盾役、男を手玉に取る元アサシンの美女、それから太鼓腹のうっかり者。名目は療養。
行く先々に偉そうなおっさんがいる。無実の娘を牢に入れ、夜伽を迫る村長の屋敷へ、今夜も踏み込む。騎士が叫ぶ。
「この紋が目に入らぬか!?」
指の先には俺。正確には、俺が抱いたクマのぬいぐるみの腹。
「もはやこれまで! 最期に小娘も道連れだぁぁぁ!」
待ってたよ。王家に刃を向けるまで、俺は撃てないんだ。
「やっと出番か……」
賢者の石は炎では壊れない。だから燃やして、灰を掘る。
「あーあ、外れだったなぁ……。次いこ、次」
1. 目に入らぬか
2026/11/07 13:04