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日々、つづる(短歌集)  作者: 江藤ぴりか


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43/43

自由な短歌(お題:なし)

①

ビニールに 滑って転び 大笑い バナナだったら よかったのにな


②

畦道《あぜみち》の 野花揺らして 風が泣く 我《われ》に手向けた 菓子の味なき


③

化粧する かみさん見れば 若返り 魔法がここに おわすとごちる


④

マンホール 裏に張っ付く ゴキブリが 触角揺れて 人は踏みゆく


⑤

手に取った 本が私を ひっぱって 知識の渦の 混沌にとす


⑥

「山、行くわ」 チャラリと鳴るは 車の鍵 俺の相棒 AE86《エーイーハチロク》


⑦

湿り気が 肺を蝕む 雨の中 乾いた酸素 求めて歩く


⑧

パクパクと 鼻上げ金魚 コンビニへ 冷房の風で 鱗失せたり


⑨

朝顔の  蔓《つる》が伸びゆく 閉じた傘 螺旋模様の つぼみと雫


⑩

今日会えた ただそれだけで スキップし トクトク弾む 心のリズム

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