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 神妙な顔で頷いた守衛は、すぐにグリアに知らせて捜索兼、討伐部隊を編成するように掛け合う旨を、二人に約束した。 


しばらく、帰還した一行は門の前で待たされた。

 すると、門がひらき、奥から二百程を率いるグリアの姿がみえた。

 

「あっ、グリア! ワシだ!モグラだ!」



 小さい鼻とギョロ目を嬉しそうにグリアに向けた。しかし、それすら目に入っていない状態のグリアが、金髪の縮れた毛を掻き毟りようやく、睨みを解いたとき、「黙れッ!」と叱咤した。

 その場は、異常な緊張感に支配された。

 グリアが鞭をあげ、馬の尻を叩く寸前、道の果から歩く影を認めた。

 ヒュン―――と、金髪の髪をかきあげ、単騎で独走した。

 剣の鞘から剣を取り出す。

「何者だッ!」 

肩を怒らせた。

「にぃ、さん……。」

夜の目が冴えるグリア。すると、それは自らの弟であることが確認された。

 しかし、顔が青あざやたん瘤で痛々しく、鼻の血がポタポタと垂れてい、疲れ果てたようだった。 

「どうした! だれにやられた!」

 グリアは問うた。まさか、腕利きの弟がこのような深手を負うとは!

 衝撃がはしっていた。

 すると、エイフラムはすかさず、傍を歩いていた真希を指差す。

 呆気に取られた。一瞬息が止まるかとおもった。 

やがて、冷静に現状を分析する。 

「アハハハッハ! そうか! そうだったのか! 早計だったのはこのグリアだったか!」 

おかみが観念したような顔で真希とエイフラムを見る。 

エイフラムをボコボコにした真希は、手のひらで顔を覆っている。

 すると、背後から黒馬の部隊と、モグラの一行がかけつけた。

 すぐに何があったか皆でグリアたちを問いただす。

 それに、グリアが一言、 

「裸体に負ける我が弟!」

 と真剣な声でいう。 一拍の間が生まれる。


 

ドッ、と爆笑の渦にこの場の全員が巻き込まれた。



 きらきらと、朝露がこぼれた。気持ちのいい何度目の異世界の朝だろう。壮一は恥ずかしさから目線を別の方に逸らす。






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