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後悔したら後悔し尽くせ

……みんな学校に行っちゃって、明美さんと二人きりになっちゃった。お手伝いしたいけど、迷惑にならないかな……

「はい、知亜君。召し上がれ。」

明美は、朝食を食べ損ねた知亜にもう一度温めなおした味噌汁と、目玉焼きとご飯を知亜に用意した。

「すいません、余計な手間を増やしちゃって。」

「いいのよ、私も配慮が足りなかったからあんな事になっちゃんただから。」

2人はお互いに謝罪し、知亜はいただきますと食事を進め、明美は洗濯物を取りに向かった。ここでは、各々学校に行く前に、洗濯物を自分の部屋の前に出しておく事が決まりとなっているため、明美はそれを回収して洗面所まで持っていき、洗濯機を動かすだけになっている。

「あー。真ったら、またこんなに服汚しちゃって。もう中学生になるんだからもうちょっと大人しくなってほしいもんだわ」

明美は真の服の汚さを見て、愚痴をこぼす。

「さてと、回収終了。」

明美は、洗濯物を回収し終えると洗面所に向かい、洗濯機の中へと入れた。

「柔軟剤に、洗剤を入れて……スタートっと。」

明美は洗濯機をまわし、次に台所へ向かった。

「ふ~ん、ふふんっ。」

明美は鼻歌を歌いながら食器を洗っていた。そこへ、知亜が食器を持って台所に来た。

「あの、明美さん。ごちそうさまです、おいしかったです。」

「はい、お粗末さまでした。」

明美は知亜から食器を受けって、食器洗いを再開しようとした。しかし、知亜がこちらを見て何かを言いたそうにしていた。

「どうしたの、知亜君?」

「えっと、あの……」

知亜に用事を聞くが、口ごもってしまった。そんな知亜の態度を見て、明美は知亜の心情を察したように、

「あー、食器を拭くの大変だなー。誰か手伝ってくれないかなー。」

「あ、あの、明美さん。僕が、お手伝いします。今度は、ちゃんとやりますから…」

明美はわざとらしく、知亜の方をちらちら見ながら言った。そんな明美の言葉を聞いて、知亜は手伝いに名乗り出た。

「それじゃあ知亜君、洗い終わったお皿を渡すからそれを拭いて重ねていってね。」

「はい、わかりました。」

やり方を確認した2人は、見事なコンビネーションで次々と食器を洗い、拭いていた。





「ありがとう、知亜君。助かったわ。」

「いえ、ちゃんとお役に立てて良かったです。」

食器洗いを終えて、明美は知亜にお礼を言った。ちょうどその時、ぴー、ぴーという音が聞こえた。

「洗濯が終わったみたいね。」

その音を聞いて、明美は洗面所に行こうとした。しかし、知亜が服の裾を掴んでいた。

「明美さん、他に何か手伝う事はありますか?」

知亜が何か寂しそうに言った。

「……大丈夫、今は特にお手伝いは無いよ。それに、知亜君は昨日来たばかりなんだからもっとゆっくりしていいんだからね。」

明美は知亜の頭を優しく撫でながらそう言った。きっと知亜は、沙由に怒られた事を気にして何かしていないと不安になってしまうんだと明美は思っていた。

「……そうですか。わかりました、部屋に戻ってますね。」

知亜は明美にそう言って、部屋へと戻っていった。

「さてと、さっさと干さないと。今日は忙しくなるからね。」

何か用事があるのだろうか、明美はそう言うやいなや颯爽と洗面所に向かった。

……はぁー、僕は何がしたいんだろう。迷惑ばかりかけちゃうな。

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