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第九百九十二話 暗殺者フルボッコ編
御徒町樹里は暗殺者達の手で外に運び出され、池に顔を入れられました。
「ごぼごぼ……」
影達はそのまま押さえつけ、遂に樹里は動かなくなりました。
影達は樹里の身体を池に投げ込みます。
「終わったな」
影達はニヤリとしました。
「そうなんですか」
いきなりその後ろに樹里が現れました。
「どひゃー!」
顎が外れてしまった頭領です。他の影達も仰天しています。
「いくら河童だって、苦しいわよ」
樹里だと思ったのは蘭でした。化けていたのです。
(蘭をお師匠様に化けさせるなんて納得がいかなかったが仕方ない)
血の涙を流す孫左京です。
「お前らの企みなんざ、俺達は全部お見通しさ」
左京は如意棒を振り回して言いました。
そして、描写も憚るような陰惨な事が行われました。
影達は左京ばかりでなく、最近活躍の場がないと嘆いていたリックも加わったせいで、手加減なしでフルボッコにされました。
「お猿さん、やり過ぎです」
樹里に窘められ、項垂れる左京です。