表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
984/1000

第九百八十四話 正解の理由編

 御徒町樹里は遂に天竺大雷音寺に着き、経典を授かりました。


「どうして大きい葛籠つづらが正解なんですか?」


 蘭が涙ぐんで尋ねました。するとお釈迦様は、


「経典は六百五十七巻あるのだ。小さい葛籠には入り切らん」


と答えました。固まる蘭です。孫左京もあまりにとんでもない理由なので唖然としています。


 馨はショックのあまり気絶し、亜梨沙は腰が抜けました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


「名残惜しいが、私には時間がない。帰りの道は楽ができる故、楽しむが良い」


 お釈迦様はそう言うと去って行きます。


「弁天、吉祥天、待たせたな」


 往年の芸人の物真似をするお釈迦様に更に唖然とする左京達です。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


「気をつけてな」


 観音様に見送られて、樹里達は大雷音寺を出ました。


「無事国に帰れるかな、樹里よ」


 お釈迦様が呟きました。


「待っておったぞ」


 山門の外にいたのは鴻均道人こうきんどうじんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ