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第九百七十四話 もう一度試練編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために天竺大雷音寺を目指しています。
「しーらないんだ、知らないんだ、先生に言ってやろ」
亜梨沙が小学生のように言います。
「お前らに経典を授かる資格はない!」
不動明王が言いました。
「何だと!?」
孫左京が不動明王に食ってかかります。
「文句があるのか?」
不動明王は左京を睨み返します。
「言ってる事が横暴だ」
左京は負けません。何故なら美子に応援されているからです。
「誤解を招くような事を言うな!」
左京は地の文に切れました。
「不正は不正だ」
不動明王は言い返しました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「日本女子ツアー通算五十勝達成おめでとうございます」
樹里が言いました。
「誰が不動裕理だ!」
不動明王は切れました。
「もう一度やらせてください! 今度は私の力で戦いますから!」
馨は懇願しました。
すると軍荼利明王が、
「それなら応じよう」
と言いました。