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第九百七十話 孫左京の試練編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために天竺大雷音寺を目指しています。


 孫左京は樹里そっくりの遊女の誘いを何とか振り切り、先に進みます。


「左京、お師匠様はここにいらっしゃるのよ」


 蘭が自分の事を棚に上げてたしなめました。


「わかってるよ」


 左京は項垂れて言い、


「申し訳ありません、お師匠様」


と樹里に詫びました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


 しかし左京には、樹里が胸当てとミニスカートしか身に着けていない姿に見えます。


 大量出血の左京です。


「どうしたんですか、左京さん?」


 鼻血をかわしながら、馨が尋ねました。


「何でもない」


 左京は樹里から顔を逸らし、鼻血を止めて言いました。


(畜生、どうして俺だけこんなに試練がきついんだ?)


 それは貴方が煩悩の塊だからです。


「うるせえ!」


 左京は地の文に切れました。


「うお!」


 前を見ると、今度は樹里そっくりの遊女までもが胸当てとミニスカートです。


 また大量出血の左京です。

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