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第九百五十話 魔王消滅編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
「どういう事だ、納得がいかねえ!」
馨の兄である通が止血をしながら言います。
「悪い奴はぶちのめす。それが正義だ!」
通が叫ぶとその気が魔王に宿り、魔王はまた凶悪な姿に戻りました。
「礼を言うぞ、龍」
魔王がニヤリとします。
「兄さん、怒っちゃダメだよ!」
馨が徹を窘めます。するとその気もまた魔王に宿りました。
「何してるのよ!」
亜梨沙が怒鳴ったのでまた魔王は力を取り戻します。
「御徒町樹里、全ての元はうぬだ。今度は戻って来られぬように魂魄も砕く」
魔王が飛翔し、樹里に接近しました。
「させるか!」
孫左京と露津狗と九霊元聖が飛びます。
女媧と伏羲が樹里達を庇います。
そのせいで更に魔王は力をつけ強大化しました。
「許します、魔王!」
樹里が叫びました。
「何?」
その声によって魔王は力を失い、煙のように消えてしまいました。