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第九百四十六話 魔王の存在意義編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
樹里は言いました。
「私達は第六天魔王を倒すために戦って来ました」
孫左京以下一同が聞き入ります。
「お師匠様?」
急に黙り込んだ樹里を蘭が見ます。
樹里は寝ていました。
「勘弁してください」
左京が泣きながら懇願します。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開で起きました。
唖然とする一同です。
「第六天魔王とはどういう存在なのか、考えた事がありますか?」
樹里は問いかけました。
「嫌な奴」
「不細工」
「陰険」
「キモい」
「変態」
「スケベ」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」
意味不明な事を言ったのは亜梨沙です。
「我の悪口大会か!」
魔王が切れました。
「それらは皆に等しくある一面です」
樹里が左京達を見渡して言います。
「意味わかんなーい」
亜梨沙が言いました。蘭が白い目で見ます。
「つまり魔王は我らの負の部分の集合体という事ですか?」
九霊元聖が言いました。