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第九百四十三話 お釈迦様と観音様の会話編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
龍に変化した魔王が放った閃光が、大型きんと雲を襲います。
「ええい」
鴻均道人と三清達が結界を張ります。
「それでは足りませぬ!」
女媧と伏羲が加わり、結界を強化します。
「私も!」
蚩尤も力を貸しました。
「ぬう!」
それでも軋んで壊れそうな強烈な閃光です。
「次は防げぬ」
魔王は言いました。
天竺大雷音寺ではお釈迦様と観音様が話し合い中です。
「魔王はゆくゆくはここへ攻め込むつもりのようです」
観音様が言いました。お釈迦様は、
「樹里達が気づかねば、そうなろう」
「は?」
観音様はお釈迦様の謎めいた言葉に驚きます。
「仙人達が気づくと思ったが、感情的になってしまっておるな」
お釈迦様は言いました。
「それは如何なる事でしょうか?」
観音様が尋ねると、、
「今のままでは魔王の勝ちなのだ」
お釈迦様は答えました。